桜の季節の物語~先斗町〜 | カンタ印  元気印

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決して続きではありませんよ~。 塩漬けのお話の在庫整理(笑)
リフォームして放出♪
 
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先斗町の中程にある小さな公園。ブランコやシーソーといった申し訳程度の遊具と木のベンチがいくつか並ぶ。

そのベンチに座ると鴨川をバックに綺麗に咲き誇る桜を望むことができる。

傍らでは小学校くらいの子供と若い男の人が走り回っている。

子供みたいな笑顔を見せる男性。「ずいぶん若いお父さんだな」そう思いながら微笑ましく眺めていた。



もし、あの子が生まれていたら…

ふとそんな事を考えて、すぐに打ち消す。

過ぎてしまったどうにもならない事は考えない事にした。

忘れる事はないけれど、胸にあった重しの様なものは時間がいつしか解決してくれていた。

それよりも心に今のしかかるのは、もう笑顔で一緒に桜を見る事などないんだろうなと思うアイツの事。

いつからこうなってしまったのだろう。もう以前の2人には戻れないのに、無意味に同じ時間を重ねていた。



「じゃあね~、お兄ちゃん!」 その声で現実に戻った。

男の子が手を振りながら走り去っていく。

「おぅ!ころぶなよ!」 その姿を一緒に遊んでいた男の人が笑顔で見送っていた。

お父さんじゃなかったんだ?

そう思って見ていると、視線に気づいた彼と目があった。

「桜、綺麗ですよね♪」

そう言って笑うその人に頷いた。
 
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