『おめでと~♪』
みんなから祝福のフラワーシャワーを受ける2人を見ていた。
お姉ちゃん綺麗…。
今日は姉の結婚式。隣には…私の好きだった人。
チクン…。
ううん。まだ、好きなのかな?(笑) ちょっとだけ心の奥が疼いた。
幼なかった私が初めて抱いた恋心。その相手は歳の離れた姉の恋人だった。
披露宴の後、ある部屋を訪れる。
呼び鈴を鳴らすとすぐにドアが開き、優しい笑顔が出迎えてくれる。
「ちゃんとお祝いしてきたか?」
黙ったまま、でも力強く頷くと、包み込んでくれるその胸に飛び込んだ。
「偉かったな♪(-^□^-)」 大きな手が優しく私の頭をポンポンとする。
『あのね、雄輔。その…』
今は恋人となった幼馴染の雄輔。彼がいなかったら、姉たちを祝福できるようにはならなかっただろう。
付き合うようになってからも、私の気持ちを考えて急がせるような事は決してさせなかった雄輔。だけど…
「どした?」雄輔が大きな身体をかがめて私の顔をのぞき込む。
『だから…あの…』
「?」
『………ぃて…』 最後は俯いたまま消え入りそうな声で言った。
雄輔の顔から笑顔が消える。
ドキン…。
今まであまり見せた事がない少し怒ったような顔。
「…いい…のか?無理しなくていいんだぞ…」
『無理なんて…』
それとも…以前の恋をまだ引きずってる私じゃ…ダメ?
不安になって目を逸らすと、肩を抱き、胸へと引き寄せられた。
『そんな顔すんな…。俺が…俺が全部忘れさせてやっから…』
掠れた声で言う雄輔に頷いた。
『ますみ…おいで…』
手を引かれ部屋の奥へと連れて行かれると、並んでベッドに腰掛けた。
私の肩からストールを外した指が頬をなぞり、雄輔の顔が近づいてくる。
瞼を閉じる瞬間に唇がふさがれた。
②へと つづく