卒業① | カンタ印  元気印

カンタ印  元気印

日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

『おめでと~♪』

みんなから祝福のフラワーシャワーを受ける2人を見ていた。

お姉ちゃん綺麗…。

今日は姉の結婚式。隣には…私の好きだった人。

チクン…。

ううん。まだ、好きなのかな?(笑) ちょっとだけ心の奥が疼いた。



幼なかった私が初めて抱いた恋心。その相手は歳の離れた姉の恋人だった。



披露宴の後、ある部屋を訪れる。

呼び鈴を鳴らすとすぐにドアが開き、優しい笑顔が出迎えてくれる。

「ちゃんとお祝いしてきたか?」

黙ったまま、でも力強く頷くと、包み込んでくれるその胸に飛び込んだ。

「偉かったな♪(-^□^-)」 大きな手が優しく私の頭をポンポンとする。

『あのね、雄輔。その…』

今は恋人となった幼馴染の雄輔。彼がいなかったら、姉たちを祝福できるようにはならなかっただろう。

付き合うようになってからも、私の気持ちを考えて急がせるような事は決してさせなかった雄輔。だけど…

「どした?」雄輔が大きな身体をかがめて私の顔をのぞき込む。

『だから…あの…』

「?」

『………ぃて…』 最後は俯いたまま消え入りそうな声で言った。

雄輔の顔から笑顔が消える。

ドキン…。

今まであまり見せた事がない少し怒ったような顔。

「…いい…のか?無理しなくていいんだぞ…」

『無理なんて…』

それとも…以前の恋をまだ引きずってる私じゃ…ダメ?

不安になって目を逸らすと、肩を抱き、胸へと引き寄せられた。

『そんな顔すんな…。俺が…俺が全部忘れさせてやっから…』

掠れた声で言う雄輔に頷いた。

『ますみ…おいで…』

手を引かれ部屋の奥へと連れて行かれると、並んでベッドに腰掛けた。

私の肩からストールを外した指が頬をなぞり、雄輔の顔が近づいてくる。

瞼を閉じる瞬間に唇がふさがれた。

②へと つづく