あの日のように腕の中の夏海と眺めながら、その肩に顔を埋めた。
「まったく…心配させやがって…」
夏海の前で交差していた腕を緩めるとお腹をそっと包んだ。
おれの手に夏海も手を重ねてくる。
「ここに…いるんだな」
夏海が頷いた。
『雄輔からのプレゼント…私の家族…』
「帰ったら、すぐに一緒に暮らそうな?結婚…しよ…」
『…』
俯いたまま返事をしない夏海の顔をこちらに向けさせた。
「また…泣いてる(笑)」
そう言って笑ったおれに子供のようにしゃくりあげる。
『だって…だって…』
おれの首に腕を廻すと抱きついてきた。
『雄輔…ありがと…』
その言葉を耳元で聞きながら首を振る。
おれの方こそ…ありがとう。
夏海を抱き上げベッドに運んだ。
横たわる夏海の柔らかな髪を指に絡ませる。
潤む瞳でおれを見上げる夏海が勇気を振り絞ったように言う。
『雄輔…これからも…私と…この子の傍にずっといて下さい』
「ああ。夏海こそ…逃げんなよ」
そう言って、唇を重ねると夏海を求めた。
夏海、知ってっか?おれの方が守られてるって。
お前の存在がおれを強くしてるって。
これからもおれには理解できない事や気づいてやれない事があんだろうよ。
だけど…お前が必要とする時はおれはいつだって傍にいる。
いや、いさせてくれ。
1人になって困るのはおれの方なんだから…。
夏海…お前を愛してる。ずっと…ずっと…。
つづく