【恋夢】見つめて…2(再) | カンタ印  元気印

カンタ印  元気印

日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

大きな2枚の扉が開いて、白いドレスをまとった花嫁が出てくる。

隣の頼るべき人の腕にしっかりとつかまっている。

みんなの祝福の声にその愛しい人と見つめあうと、幸せそうな笑顔で笑った。

青空の下、フラワーシャワーを浴びて教会からの階段をゆっくりと下りてくる。

『優紀、おめでとう』 

階段を下りきったところで声を掛けられ、花嫁の目から涙がこぼれた。

『あらあら、相変わらず泣き虫ね(笑)』

そう言って笑った女性(ひと)に、

「だって…だって…」 と、言って抱きつく。

『幸せになるのよ』 そう声を掛けられて、濡れた頬のままとろけるような笑顔で頷いた。

〈麻紀…いや、これからは《義姉さん》って、呼ばなきゃいけないのかな?(笑)〉

2人の様子を見守っていた新郎が話しかけてくる。

『止めてよ(笑)。 妹と結婚したんだから確かに義弟なんだろうけど…』

〈じゃあ今まで通り、麻紀でいいな?(笑)〉

『うん。そうして(笑)』

〈そうだ。優紀…〉 何かを思い出したように新郎が新婦を促す。

「お姉ちゃん、これ…」 新婦が淡い色でまとめられたブーケを差し出してきた。

小ぶりの可愛らしい生花を使って、優しい感じに仕上がっている。

『気に入ってくれた? 優紀のイメージで作ってみたんだけど』

「うん♪全部お任せにしたけど、やっぱり《さすがはお姉ちゃん♪》って思った(*^.^*)」

「でね…」 そう言って、隣の新郎と顔を見合わせる。

『?』

〈これ、お前が貰ってくれね~か?〉

『私が?』

「うん。だってブーケをもらった人が次にお嫁に行くんでしょ?」

〈妹のコイツの方が先になっちゃったけど、麻紀にも早く幸せになって欲しいんだよ〉

『…』

〈…俺達みたいに( ̄▽+ ̄*)〉

『それって…ノロケ?((o(-゛-;)』 

〈ん~? まあな~♪ でも、幸せになって欲しいのはホントだぞ。 大事な《義姉さん》だからな〉

そう言って花嫁と頷きあった。



『《義姉さん》か…』 受け取ったブーケを手に呟く姿からは笑顔が消えていた。

みんなは幸せそうな主役の2人に注目していたが、1人だけその様子に気づいている者がいた。

その事に彼女自身はまだ気づいてはいない。

                                                       つづく