【恋夢】好きと言えなくて…5(再) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

『何かあったという訳じゃないんだけど…』

そう言いながらも、僕の問いに心細げに不安を口にする彼女。

和美ちゃんはベタベタしたり、独占欲から余計な詮索をしたりするような子じゃない。

どちらかといえば 『しょうがないわね』と、笑って許すようなタイプ。

その和美ちゃんがここまで不安がるのには、やはり何か感じるものがあるのだろう。

「…ひどい奴だな」

思わずそう言ってしまった僕に、彼女が慌てて彼を庇う。

『そんな…。私が…いけないの。だって…いつも通りなのよ。何にも変わってないの』

彼を思う気持ちが痛いほどに分かって愕然とする。

「そうだね。きっと思い過ごしだね」 彼女の頭をそっと胸に引き寄せた。

『ただ…』 大きなため息をつくと言った。 『何なんだろうね?』

そう言って寂しそうに笑う彼女に胸が締めつけられる。

「信じ…たいんだよね?」 そう訊く僕に肩を震わせ彼女が頷いた。

彼女の溢れる涙を拭うとおでこに口づける。

『なお…き君?』 彼女が驚いて顔をあげた。

「元気になるおまじない♪ 和美ちゃん、こんなに魅力的なんだもん。 きっと思い過ごしだよ」

そう言うとあっけに取られたような顔をする。

「どうしたの?」

『何か…直樹君がそんな事言うなんて…意外』 そう言って見つめ返してくる。

「そう?僕だって、これ位の事は言うよ(笑)」 

『ふふ…( ´艸`)』 やっと少しだけ和美ちゃんが笑ってくれた。

「もう…大丈夫だね。 僕は帰るよ」

『…ぅん。…ありがとう』

「今回…だけだからね(笑)」

『え?』

「僕だって…男だって事!今度はおでこだけじゃ済まないからね(笑)」

悪戯っぽくそう言うと、僕は彼女の部屋を後にした。

                                              つづく