【恋夢】好きと言えなくて…3(再) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

数日前、泊まり勤務の僕はお昼近くになってから職場を出た。

本来は朝までの勤務が、週末の混雑にイベントが重なり、すっかり遅くなってしまった。

「お腹すいたなぁ…」

朝食を食べる時間もなかった僕は、少し早いランチを取ろうとしていた。

『直樹君?』 という声に振り向くと和美ちゃんが立っていた。

『今、あがり?』 そう訊かれて頷く。

「和美ちゃんはこれから待ち合わせ? 彼とデートでしょ?(-^□^-)」

前日、後輩と休みを替わってもらってた事を思い出し、冷やかすつもりでそう言った。

『…ううん。今日はね、1人…』

言葉の出てこない僕に彼女が続ける。

『何かね、私が仕事だと思って約束入れちゃったんだって。 せっかくお休み替わってもらったのにね。

家にいるのも勿体ないから出かけて来ちゃった(笑)』

明るく言ってはいるけれど、きっとがっかりしてるんだろうなと思った。

だって、昨日の和美ちゃんは本当に嬉しそうだったから。

「僕だったら…」

『ん?』

「僕だったら、お休みを取ってくれた彼女を優先するのにな…」 思わずそう言っていた。

『直樹君は優しいね…』 そう言って少し寂しそうに笑う。

バカ。僕は何を言ってるんだ? 余計に落ち込ませてどうする?

『そうよね! もっと怒ってやればよかったのよね?今頃腹が立ってきたわ!(笑)』

そう言ってくれた彼女に少しほっとした。

「ねぇ、時間があるんだったらランチ付き合わない? ご馳走するからさ♪」

『いいの?( ´艸`)』 そう訊く彼女に、

「うん。本当は1人で食べるのって好きじゃないから、どうしようかと思ってたんだ」 と言った。



「どうしたの?」

食事をしながら可笑しそうにクスっと笑った彼女に訊く。

『ん~?こんな風に2人だけで食事するのって初めてだな~と思って(笑)』

「そうだっけ?」

『そうよ。知り合って随分たつのにね(笑)』

そんな話をしながら楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

『ねぇ…』 別れ際、彼女が何かを言いかけて止めた。

『…何でもない。 今日はありがとね♪』 照れくさそうにそう言った彼女と別れた。 

                                                       つづく