『もう!ボ~っとして、どうしたのよ?』 和美が膨れっ面をして怒っている。
『何にも聞いてなかったでしょ』
月曜日。仕事の後、久々に和美と会っていた。
和美との付き合いは、もう数年になる。 年齢の事もあり、和美はそろそろ結婚を意識しているようだった。
「ゴメン。ちょっと考え事してたわ。わり~(。-人-。)」 素直に謝った。
『本来に悪いと思ってる?』 上目使いに睨んでくる。
『だったら・・・ねぇ・・いいでしょう?』和美が色っぽい目をして、誘ってきた。
『・・あん・・・雄輔・・どうしたの?』 ベッドの中で和美が訊いてきた。
「何が?」 和美の身体に指と唇を這わせながら答える。
『・・何か・・今日の雄輔・・変・・・』
「・・気の・・・せいだろ?」
分かっていた。 先輩の事を考えていた。
休みあけ、気づいてしまった。 スカーフに隠されていた首筋の紅い印・・・。
何故だろう? その事がずっと頭から離れなかった。
あの時の電話のオトコが付けた印だろう。
先輩だってオンナだ。 そんな事があっても、何の不思議もない。
でも、おもしろくなかった。 イラついて、仕方がなかった。
『・・やだ・・・今日の雄輔・・おかしいよ・・』 不安そうな表情の和美が訴えてくる。
「・・・そんな事・・ねぇよ。・・感じてんだろ?・・・イケよ・・」 俺は和美を激しく攻めたてた。
この時はまだ分からなかった。 何故こんなにもイラついているのか・・・。
そのイラつきを和美にぶつけていた。
『・・・ぁあ・・。雄輔・・イク・・・イッちゃうよ・・・』
和美の昂ぶる姿にいつしか先輩を重ねながら、俺も昇りつめていった。
つづく