そう言うと、真っ赤な顔をした彼女はシーツの中に潜り込んでしまった。
『意地悪…』 そう言って目だけをそっと覗かせる。
年上とは思えないその恥らう態度が可愛くて、シーツの上から抱きしめた。
「可愛い顔…もっと見せて…」
シーツを剥ぎ取ると指を絡めてベッドに繋ぎとめる。
『…ホントに…意地悪ね…』
赤い顔をしながらも、見下ろす俺の目をじっと見返す。
潤む瞳で頷いた彼女に俺自身をゆっくりと沈めていった。
俺を最後まで受け入れた彼女は泣き顔のような笑顔をみせる。
抱き起こしてキスをすると彼女を上にした。
「好きなように動いて…」
『…そんな…』 最初は戸惑っていた彼女だが、
下から刺激を与えていると、それに合わせるように腰が動きはじめた。
『…そんなに…見ないで…』
じっと見つめる俺から逃れるように目を逸らす。
「どうして?感じてるところ見せてよ」
『…止めて…』
恥じらいながらも彼女の腰の動きはどんどんと早くなっていく。
「…我慢しないで…イッて…」
その言葉に彼女が崩れ落ちた。
そのまま身体を入れ替えて彼女を下にする。
『…ぁ…待って…まだ…』
まだ肩で息をする彼女を休ませる事なく奥へ奥へと突きあげた。
『あ…また…』
「イキそうなの?」
頷いた彼女がしがみついてくる。
『ぁあ…どうしよう…感じちゃう…』
あんなに欲しいと望んだ彼女が俺の腕の中で俺を求めて乱れている。
「…愛している…」
決して言葉にしてはいけないと思っていた気持ちを声にしていた。
潤んだ瞳で切なそうに訴えてくる彼女の耳元で何度も囁く。
『ぁん…ダメ…感じる。…いいの…すごくいいの…。ぁ…ぃや…ぃや…イッちゃう…』
「いいよ…イケよ…」
『ぁ…ぃや…イッちゃう…またイッちゃう…ぁん…ダメ…もうおかしくなっちゃう…ぁ…ぃや…いや…いやぁ…』
その後も彼女を攻め続けて、乱れた彼女は何度も俺の腕の中で昇りつめた。
外の雪はいつしか降り止んでいた。
ピンと張りつめるような静寂の中、交わる2人の荒い息を聞きながら汗ばむ熱い肌の彼女を抱きしめた。
そして、そのまま一緒に眠りに落ちていった。
『ねぇ…起きて…』
その声で目を覚ますと太陽が昇る少し前の明るくなりかけた窓辺に彼女が立っていた。
「どうしたの?」
『ダイヤモンドダスト…』
「ダイヤモンドダスト?」
俺はベッドから持ち出した毛布で包むように彼女を抱きしめながら訊いた。
『気温が下がるとね、空気中の水分が凍って雪のように降ってくるの』
窓の外にはちょうど昇り始めた朝の光を集めて無数の光の粒が降り注いでいた。
『ダイヤモンドダスト…1度でいいから見てみたかったの。一緒に見れるなんて…何だか夢みたい…』
そう話す彼女の声が少し震えていた。
『…ありがとう…幸せ…だった…」
そう言って胸にもたれてきた彼女と見たダイヤモンドダストは数分で姿を消した。
一瞬ともいえるダイヤモンドダストのような短い幸せ。
でも、それは確かに輝いていた。
おしまい
