もうすぐ夜中の12時。今日が終ってしまう。
きのう雄輔から連絡があった。
「明日は仕事が早く終りそうなんだ。次の日は早ぇ~から、ゆっくりできねぇけど、カコんとこ行くな♪」
ここのところ忙しかった雄輔とはしばらく会ってなかった。
それに、この日はちょうどバレンタイン。
雄輔の好きな海老料理を作って、お洒落だってしたのに・・・。
チョコレート色のドレスに、いつも束ねてる髪も下ろして巻いてみた。
『楽しみにしてたのにな・・・』
何回か携帯にかけてもみたが、連絡はつかなかった。
日付が変わる頃、ようやく携帯がなった。
「ごめん。連絡でき・・・」
『雄輔?よかった~♪実は急に仕事になっちゃって、まだ外なの。雄輔、連絡つかないし困ってたの』
嘘をつく。
『ごめんね、まだ人と一緒なの。また、連絡して~♪」
そう言って、携帯を切る。
『明日も早いって言ってたもんね。仕方ないよ・・・』
そう言いながら、涙が出てきた。
『ひとりじゃ食べきれないよ・・・』
雄輔と食べるつもりで焼いたチョコレートケーキを食べていると玄関のチャイムが鳴った。
誰?こんな時間に。
『・・・どうして?』
玄関に雄輔が立っていた。
「ば~か!カコの嘘なんて、全部バレてんだよ!」
そう言うと、優しく私を抱きしめた。
「ごめんな。いっつも寂しい思いさせて。約束、破ってばっかで・・・」
私は泣きながら首を横に振る。
ううん。今日だってちゃんと来てくれたじゃない・・・。
「顔、見せて。俺の為にお洒落してくれたんでしょ?」
雄輔は私の顔を覗き込んで優しく笑うと、キスをしてきた。
雄輔・・・大好きだよ。