何度も暗闇を見た。
何度も闇の中に落ちた
失意し失望し絶望した。
それでも、心に光だけは
忘れなかった。
どんな世界だって、
光は存在すると信じて
疑わなかった。
それが、自分がくじけない
強さだと思ってる。

その心が、何度も立ち上がらせ
何度も走らせた。

立ち上がって見たものは
たくさんあった。
美しい景色、
閉じ込められるほどありふれた
音楽の世界。
植物や動物、土や、音に
生命を感じ憂いに溢れた
自分の心の世界は虹色で
たくさんの世界を作り出した。

誰かの世界に色がたくさん
入ればいい、
美しい世界を自分で作り出して
欲しい。
そんな人がたくさんいれば
また混ざりあって
更に新しい色と美しい情景を
作ることができると
信じてやまなかった。

一人で作り出した、
自分の心の世界。
たくさんの色を持った
世界だ。

誰かの希望になればいい。
強い思いだ。

何度もくじけた
その度に新たに色を生み出し
またくじけて、
見いだして。
幸せになると思った。
満たされると思った。


けれど違った。
心の世界はいつだって虹色
なのに、
そんな自分に絶望する。
人間の色を見て失望する。

けれど、失望することが
いかに色を濁すのか。
気がついた時には
真っ黒な世界も出来上がっていた
希望に比例して
絶望も大きくなり
2つの対極の世界を
自分の中に作り出した
自分自身の責任だ。

人間生き方の希望を
正しい道をたどった
たくさんの色を作り出しても
戦い、抗い、壊し、作り、
広げ、受け止めても、
それは絶望でしかなかった。
虚無で空虚で
そんな世界に、人間の理に
絶望した。

この話が、だれにどう思わせ
何を考えるかはわからない。
ただこれは宗教でも
なにかの教えでもなく、
そう生きてきた一人の人間の話





思い出した。
いつも、どこでも、何の時でも
変わらずに。
だから自分が悪いと思うんだ。

何も気にしないで、色んな人と
会話をして、笑って
それでいて友達だと言える
気兼ねに話しかけて、
話しかけられて遊び始める。
それが当たり前で、普通の
始まりだろう。

そう、話しかけられなかった
はじめから、誰にも
話しかけられなかった
どこからも、いつだって。
話しかける勇気がない
話しかけてもらえる魅力がない
面白い話ができない
笑うことが苦手な、
そんな自分が悪い。
そうして殻に閉じこもって、
けれど自分が悪いのだから
嘆き悲しむなんて、筋違いだ
そうやって泣くのを我慢した

しばらくして、誰かが話かけて
くれる。けれど上手く話が
できなくて、ふざけた言葉を
言ってしまう。
それが面白いのかバカに
されたり、あたりが強くなる
けれど、きっかけは自分が
作り出した。
そうやって、偽物の笑顔で
笑ってしまう。
許し続けてしまう

すべては自分が悪い。
自分が自分じゃなければいい。
孤独を感じてしまうことも
そう感じて、さらに壁を張ることも。
けれど、誰にとっても必要ない
いてもいなくても変わらない
その事実は真実だと思う。
だって、話したって話さなくたって、別にどうだって良さそうだから。

黙ってると怒ってるように、
思わせてしまうのも悪い

でもさ。
こうやって、壊れていって
自分でも自分を壊してしまう
そんな人間を助けてほしいとか
気づいてほしいとか、
そういうことが、傲慢以外の
なにものでもないと思う。

だから思うんだ。
自分が話さなければ
基本的には誰も話しかけてこない
ならば、話さなければ
誰に迷惑かけることも
嫌な思いさせることもない。

自分を大切にしてっていった。
自分がに向き合えと。
現実を受け入れ、宿命を
役目を受け入れることの辛さは
かなりの向きあいだったと思う
望まない役目ならなおさら。

なんで楽しく生きようと
しないのかって聞いた。
楽しいことがわからない。
なにかがしたかったわけじゃない
誰かといたいからなにかがしたい
そんな誰かを、求めて生きてる
楽しさを、探しているだけ
楽しくなれる場所がないもの
楽しめるはずがない。
そしてそんな人がいないことも
本当はどこかでわかってる
それでも抗うんだ
戒めて、縛り付ける。

そんなこと考えなくてもいたり
考えていて苦しんでても
なんとなくならいたり
見つけたりして
それが当たり前で、
疑うことのない現実でしょう

だから自分が悪い。
なんにも見つけられなかった
誰にも見てもらえることの
ない、自分自身の魅力のなさを


だから、これでいい。
一人だって、
誰かといなくたって
なにもかも自分に
なにもないことが
存在のしかたが、悪いのだから
そう笑って、孤独に浸りましょう
嫌いになってほしいとかも
思うけれどそれ以上に
誰かの中に存在してほしくない
誰かの意識の中に
入ってしまったら
嫌でも考える人は
考えるだろうから。
メモリーは嫌い。
形に残るものはさらに。


でも、大抵の人の中には
残っていないと思うんだ。
だから空虚に生きてこれた
誰も考えないで。
気にしないで欲しい。
空気のように、それでいい。

それでも、嫌だって
引っ張ってくれる人がいた
としたら。
泣いてくれる人が、
怒ってくれる人がいたのなら
きっと、深瀬の味わってる
気持ちがわかるだろう。

けど、きっといないよ。
そう思えば楽。


もうダメなんだ。
救いようがないほどに
現実を理解し、
受け入れてしまったんだ。






夢を見た。

歌を歌ってた。
この状況を、
自分の過去を
もう作れない未来を
無くした大切な誰かを想い
小さく歌う。
鼻歌程度、
作詞作曲は自分。
今となっては知る人はいない。


ある町中で、猫に好かれて
ふらふら生きていた
何かをするのでなく、
何かを作るわけでもなく
ただそこにいる、
それだけが真実だった。

すると突然、小さな子供が
何かに襲われていた。
その何かとは、この町を
恐怖に陥れている生き物。
もちろん助け、その子を
親の元まで届けた。

安心感から親子共々
抱いて泣く。
美しいと思われる光景を
遠くから見ながら歌う、
あの歌を。
誰かがわかるわけではない
誰もがわからない、その歌を
猫を抱きながら歌い続ける。

それを聞いた猫は、こちらを
見上げ、にゃぁっと鳴く。
そうして手足を強い力で。
まるで抱き締められてるかの
ように強く、強く。
少し痛かったけど、猫の思いが
伝わる感じがして、撫でる。



そうして、朝起きた。
猫に抱き締められたところが
少し痛い。
なにかがあったわけでも
巻いてあったわけでもない。
ただの夢の中。
けれどそれは本当だ。