新地町に限らず、飯館村など様々な被災地を
うかがう中でわたしはどうすべきか、傷を負った方たちに
なんと声をかけたら
よいのだろう、と考えるようになりました。
十分にがんばっているのに「がんばって」とも言えない
あなたの気持ちわかるだなんて到底言えない
無力な上になにも声すらかけられない自分への
もどかしさをなんとか歌にしたい。
そう思うようになりました。
以前WOWWOW制作のドキュメンタリー映像を撮っていただいた
時に、その当時のことが描かれています。
放送でも出てきましたが、新地町の保育園に2度目に行った時に
いただいたのがこの手編みのかごと、そこに入ったひめりんごでした。
このカゴをみていて、わたしと被災地の方たちは
カゴのようにお互いがなくてはならない存在であり
きてくれてありがとう
と言っていただくものの
わたしも同時に元気をいただき
生きていてくれてありがとう
と思う関係そのもののように感じました。
そしてまさに「ひめりんご」の歌詞にあるとおり
「そばにいさせて」
という言葉がキーワードとなりました。
わたしが、あなたのそばにいたい。
だからそばにいさせてほしい。
そう伝えたかったのです。
そしてもう一つ。
悲しいこともいっしょに悲しみ
うれしいこともともに喜びたい
響かせて欲しいと。
写真はWOWWOWで放送された初めて「ひめりんご」
を歌った日の様子です。
被災地の方のみならず
大きくても、小さくても
心に傷みを抱えたかた、そしてそんな方にどう
寄り添えばいいかを迷っている方のところに
この曲が届きますように。
大島花子ニューアルバム「ひめりんご」
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