寒いかと思えば暖かい日もあり、そして花粉症にとってつらい季節となりました……ガーン

今回はアドビの「僕と私の確定申告」という企画に参加してこのブログを書いています。

 

■3年間も確定申告を間違えていた

 

年度末の忙しい時期にさらに忙しさに拍車をかけてくるもの、それが確定申告。

フリーランスになって今年で11年目。最初のうちは手探りで自力で確定申告を行っていました。

しかし確定申告を自分で行って数年経った頃、1ヶ月5万円を超える国民健康保険料の払込用紙が届いたのです。

確かに国保は高いと言われるけれど、こんなに高いなんて絶対おかしい!

 

もしかして私、確定申告を間違えている……?

 

そう思い、同じくフリーランスの父(翻訳家)に私が書いた確定申告の書類を見てもらったところ、記入する欄を思いっきり間違えていました!!!これは早急になんとかせねばならない……。

 

実は私は発達障害の診断が下りています。

その特性のせいで確定申告の仕方を間違えていたのではないかと考えました。

発達障害についてよく知らない人のために、自著から引用します。発達障害とは……

 

発達障害は大きく3つに分類されている。独特なマイルールがあったりコミュニケーションに問題が生じることが多いASD(自閉スペクトラム症)、衝動的な言動や不注意などが目立つADHD(注意欠陥・多動性障害)、知的な問題はないのに簡単な計算や読み書きに困難が生じるLD(学習障害)。

 

姫野桂著『発達障害グレーゾーン』(扶桑社)p14

 

ちなみに私の発達障害が発覚したのは30歳のとき。過労とストレスで眠れなくなり、心療内科を受診した際、「もしかしたら発達障害かもしれないので検査してください」と頼んだところ、不注意傾向優勢のADHDと算数LD、ASD傾向のトリプル発達障害と診断されました。

思い返せば小さい頃からうっかりが多かったり、人の言ったことをすぐ忘れたり、整理整頓ができなかったり、未だに二桁の繰り上がり・繰り下がりのある計算ができません。

 

事務職会社員時代は経理を担当していたのですが、経費の資料作成の際にとんでもない数字を叩き出してしまったり、取引先に不幸があった際、お香典を用意しておくよう指示されたのに肝心の現金を入れていなかったり(その上司は空の香典袋を持ったまま葬儀に出かけました)数え切れないほどのケアレスミスを繰り返していました。

 

また、日常生活でもスーパーで買物の際、カゴに入れた商品の暗算ができないのでレジに持っていってからこんなにお金がかかっていたとびっくりすることも。

 

さて、私の発達障害による失敗エピソードはこのくらいにしておき、話を確定申告に戻します。

算数LDのせいで極端に数字に弱いため、確定申告ができない。

 

それなら餅は餅屋。税理士さんに依頼しようと決めました。

■税理さんを探そう!

 

さて、税理士さんはどうやって探せばいいんだろう。

まずは、同じくフリーランスでナレーション・声優の仕事をしている叔母に聞いてみました。

叔母が依頼している税理士さんは遠縁にあたる人とのことでした。

叔母曰く「仕事はきちんとしてくれるんだけど、何というか、ちょっと変わった人で癖があるというか気難しい人なんだよね……。あまりオススメはしないかな」とのことでした。

 

そこで、叔母は芸能界の人だからここは同じく出版業界の人に相談してみようと思い立ちました。

主に出版業界の人のみを承認しているFacebookで「税理士さんに確定申告を依頼している人いませんか?」と投稿して、コメントをくれた人にメッセンジャーを送ることにしました。

一人目の人はフリーのライター仕事を受けながらも編集プロダクションの社長をしている編集者のOさん。

とりあえず月額料金を聞きました。相場はよくわからなかったのですが、少し高い印象を受けました。

 

二人目はフリーライター歴30年にもなるベテランのYさん。

Yさんは主にセクシー女優にインタビューしたり、アダルト系の記事や書籍を書いているライターさんです。

Yさんからは「そう言えばKさん(共通の知人のライターさん)も俺が依頼してる税理士さんに依頼しているよ」とのことで、他にも多くのライターさんを顧客に持っているようでした。

そしてYさんから「俺らは特殊な仕事をしているんだからそういうのをわかってくれる税理士さんがいいよ」とも言われました。

後から分かったことなのですが、この税理士さんはライターさんの他、作曲家やフリーのセクシー女優さんも顧客にいました(年に1度、この税理士さんが顧客を招く飲み会が行われて知りました)

 

顧客にライターさんが多いこと、特殊な仕事の顧客も引き受けていることから、

きっとお取引先が被っている顧客もいるのではないかと思い、この税理士さんにアポを取ってみることにしました。

 

税理士のNさんは当時私が住んでいた赤羽の喫茶店まで来てくださいました。

 

そして、私はNさんに自分の発達障害について思い切ってカミングアウト。
反応が怖かったのですが、Nさんは「私も苦手なことがあるし、得意なことが数字を扱うことなのよ」とさらっと返してくれて安心しました。 
Nさんは私が持参した3年分の確定申告書類をざっと見ただけですぐ間違いに気づき、翌週には修正した書類を作成し、税務署に送ってくれました。
仕事が早い! 
多く納めすぎていた税金も無事戻ってきて一安心です。 
それ以降は毎月、税理士さんに領収証と支払通知書、通帳のコピーをまとめて送るだけ。
それと、確定申告の時期だけ源泉徴収票を送ればいいだけになりました。 
■アドビのAdobe Acrobatオンラインツールを利用する手も
 
私の場合は費用をかけて、税理士さんに確定申告書類の作成と書類(領収証や支払通知書など)のファイリングを依頼しました。
しかし、書類のファイリングだけであれば、Adobe Acrobatオンラインツールを利用することで解決できるかもしれません。

●Adobe Acrobatオンラインツール

https://www.adobe.com/jp/acrobat/online.html

 

Adobe Acrobatオンラインツールでは、複数のPDFを1つにまとめる「PDFの結合機能 」や、JPEG形式の画像をPDF形式に書き出す「PDFへの変換機能」、PDFのファイルサイズを小さくする「PDFの圧縮機能」などが利用できます。
2回目までは無料で使えて、手軽に確定申告に必要な書類の整理ができるんです。(※2回目はアドビアカウントでのログインが必要です)
 
また、Acrobatのスマホ用スキャナーアプリ「Adobe Scan」と併せて使えば紙の書類をデジタルデータで管理でき、いざという時はキーワード検索をかけて書類を探すことも可能です。
Adobe Scanアプリで領収証を撮影して、そのPDFをAdobe Acrobatオンラインツールで圧縮すれば、かさばりがちな領収証や書類をスッキリ管理できます。
 
確定申告であたふたしているフリーランスの皆さん、私のように税理士さんに頼むのも良いですが、Adobe Acrobatオンラインツールも視野に入れてみてはいかがでしょうか。