週刊 姫路モノレール -275ページ目

喫茶店 「マリーナー」


どうもです。


今回は久しぶりに、姫路モノレール軌道跡付近にあるお店シリーズの

第6弾を書いてみます。

今回のお店は、姫路モノレールの元姫路駅があった所からすぐの所

今は軌道跡の北側にある喫茶店 「マリーナー」 さん。


ブログへの掲載許可は、「マリーナー」 さんよりいただいております。


現在は姫路モノレール跡から道路を挟んだ所で 2002年 6月 から

営業されていますが、元はモノレールの軌道下に店舗がありました。

それもモノレールの下に最初に建物が建ち始めた、1967年頃から

今現在も営業を続けておられる老舗の喫茶店です。


先月8月だけで4回、 「マリーナー」 さんにお邪魔してしまいました。


前回のブログ では、モノレールの下の建物の事について書きました。

モノレールや建物についての事は、以前にも 「マリーナー」 さんから

お聞きしていたのですが、前回 を書くのにより詳しい年代を知りたく

8月に改めて 「マリーナー」 さんのママさんにお聞きした事なのです。


しかも、今回のお話を聞くにあたり、 「マリーナー」 さんのママさんと

今はお店を閉められていますが、元 「マリーナー」 さんより少しだけ

姫路駅寄りのモノレール軌道下で、 「マリーナー」 さん同様、建物が

建った頃から、「大安 ( だいやす )」 さんというお好み焼き屋さんを

されていた方にも助っ人に来ていただき、お聞きした話でした。


今回は 喫茶店 「マリーナー」 さんについて、もう少し書いてみます。


モノレールの下に約1年遅れで建物が建てられ、営業を始められた

「マリーナー」 さんの歴史は、実は姫路モノレールの開業よりも古く

モノレール下に入る予定の店舗として、モノレール開業よりも前から

JR姫新線の近くで、最初は仮店舗として営業を開始したそうです。


開業前時でのモノレール下の店舗に入るには、当時はどれくらいの

倍率だったとかは憶えておられませんでしたが、抽選とかではなくて

先に地元の人優先に入れるようになっていて、すんなり入れたとか。

ただし店舗の配置については、やはり姫路駅側の方が商売するには

有利だったようで、店舗の場所を決めるのは抽選だったそうです。


で、当時の建物内でのモノレールの騒音について聞いてみました。


モノレールがどれくらい音をたてて走っていたのかを知らない自分は

「モノレール軌道の直下、建物の中はかなりの騒音だったのでは?」

と思っていたのですが、意外にもモノレールの走行音はあまり気には

ならなかったという話でした。


これはモノレール下に建物があった区間が姫路駅に近い事もあって

姫路駅から出て行く車輌も、姫路駅へ入ってくる車輌も、それほどの

スピードが出ていなかったので、騒音が少なかったと思われます。

姫路駅へ入ってくる際の 「キィーッ」 というブレーキ音の方がうるさく

走行音よりもブレーキ音の方がよく聞こえていたとか。


車輌の大きさや構造にも違いはありますが、 「マリーナー」 さんより

「高尾アパート」 側にある、モノレールと上下でクロスしていた高架の

山陽電車の方がずっとうるさかった、との事でした。

姫路モノレールの走行音 ( 騒音 ) は、意外と静かであったようです。


「マリーナー」 さんは、1967年頃から2002年までモノレールの下

1階を店舗、2階を住居として借りられ、2002年に行われた近辺の

道路整備を機に、モノレール跡から道路を挟んだすぐ北側に当たる

現在営業中の場所に移動され、9年余りが過ぎたとの事でした。


「マリーナー」 さんに来られるお客さんは、近くの年配の方々が多く

ママさんに姫路モノレールについて聞いていると、姫路モノレールや

「姫路大博覧会」 を直接知っておられるお客さんがけっこういたりで

会話に加わってきては、当時の事を懐かしく話してくれたりします。


モノレールの姫路駅近くに住んでいたのに、結局1度もモノレールに

乗らないまま、気が付いたら廃止になってしまっていた、とか


モノレールに乗ったのは、最初に関係者や近隣の住民に配布された

試乗車券を使って2~3回くらい乗っただけ、とか


「姫路大博覧会」 の会場でバナナを売ったけれど、まったく売れずに

龍野 ( 現 たつの市 ) の方で売り歩いた事があった、とか


「姫路市立水族館」 すぐ下にある 「姫路市文化センター」 へ行くのに

姫路から手柄山へモノレールで大人1人100円もかかった。

タクシーなら3人乗車でも80円、その上 「姫路市文化センター」 まで

乗って行けるので、高いモノレールなんか誰も乗らなかった、とか。


その他、昔話が色々と…。


面白い事に、「マリーナー」 さんのママさん含め話してくれる方たちは

「モノレールはいつ頃まで走ってたんやった?」 と、自分に訪ねます。

「姫路大博覧会」 の開催に合わせて開業した事は憶えているものの

廃止の年代まではあまり記憶に残っていないみたいでした。


てなわけで今日の写真は

撮影日は画像の右下に記載しております。


週刊 姫路モノレール

喫茶店 「マリーナー」 さん。


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お店の形は細い三角形で、東側 ( 姫路駅側 ) が鋭く尖っています。

この建物は船をイメージして建てられたとか。


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尖っている部分は船の舳先に当たり、一部の窓は小さな丸窓。


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建物の中央部には外から丸見えの階段という、変わったデザイン。

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現在は隣にレンタカーやパーキングの建物が建ってしまっているため

「マリーナー」 さんの建物全体は見えませんが、このような形です。


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建物のデザイン 「景観ワンポイント賞」 なる賞も獲得しておられます。


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お好み焼きの 「大安」 さんと、 「マリーナー」 さんとの位置関係。


「大安」 さんがいつ頃まで営業されていたのかは聞きませんでしたが

2008年 8月頃まで、上画像の緑のアーケード看板がありました。


残念ながら、自分がこれまで撮影した画像ファイルの中に、営業中の

「大安」 さんを見つける事はできませんでした。

これまでに撮影してきた画像を見かえしてみると、2007年くらいまで

横にお品書きがかかっていたし、アーケード看板はまだまだきれいに

見えるので、2007年の近くまで営業されていた?と思われます。

( 現在は、 「シャンデリヤ」 さんという美容室になっています。)


「モノレールの下で、開業時からやっている店はもうほとんどない。」


昔の姫路モノレールの事についてを聞くに当たって、今回お聞きした

お二人が口をそろえて言っておられました。

今入っている店舗の多くは、モノレールの廃止後に入ってきたお店で

そしてそのほとんどが、他所から来ている人たちらしいです。


お好み焼きの 「大安」 さんのように、「閉店したけれど住んでいる。」

という人はまだ何人かおられるそうですが、現在は一般の家なので

そんな所へいきなり突撃取材、なんてできるわけなく、地元の人から

情報を得るのは難しく記憶も曖昧になってきていると言っていました。


前回 や上に 「○○○○年 ( 頃 )」 と書いているのはそのためです。

なので、年代の他にも間違っている事を書いてしまっているかも…。


姫路モノレール跡の地元では、姫路モノレールを直接知っている人が

どんどん減っていき、今後ますます情報が得にくくなりそうです。

そしていつか、建物もモノレールと共に取り壊される時がくるでしょう。

そうなれば姫路モノレールは地上からだけでなく、人々の記憶からも

徐々に消えていってしまうのかもしれません。


とりあえず展示室が閉館しない限り、モノレールの車輌だけは残るか。


それではまた。