軌道桁の撤去が終わって
どうもです。
2月16日付け 、21日付けのブログ にて書いてきました姫路モノレール跡
「高尾アパート」 より東方 ( 姫路側 ) 、山陽電車高架橋までの建物上に
残っていました、6本の軌道桁撤去が予定通り無事に終了しました。
昨年2月に行われました軌道桁横に設置されていた 3本のレールの撤去
そして続いて同2月に行われました、「高尾アパート」 東方 ( 姫路側 ) の
道路を跨いでいた 2本の軌道桁の撤去 以来の撤去工事でした。
今回の軌道桁撤去は、前ブログ に書きましたように、2月16日の深夜より
夜間のみの工事で、連続6日間22日未明まで続けて行われました。
自分は昨年2月に行われました、上記軌道桁撤去工事の詳細がわからず
撤去現場を見れなかったので、今回はぜひ見てみたいと思っていました。
これも 前ブログ にて少し書きましたが、自分としては姫路モノレール跡が
撤去されていく姿を見るのはとてもつらい事なのですが、それらの撤去も
姫路モノレールの歴史のひとつとして、大事な事だと思っています。
姫路モノレール跡には、この先もずっと残っておいて欲しいと思いますが
モノレール跡の老朽化や安全面から、そうも言ってはいられません。
おそらく自分が生きている間に姫路モノレール跡は消えてしまうでしょう。
ならば、その消えゆく姿も見ておきたい、というそんな不思議な心境です。
と、前置きが長くなってしまいましたが、今回残念にも撤去されてしまった
6本の軌道桁撤去の順番とか、全長や重量を書いてみようと思います。
てなわけで今日の写真は
撮影日は画像右下に記載しています。
それと24時を過ぎて撮影した画像については日付が1日進んでいます。
今回撤去されました軌道桁と橋脚跡、撤去される 直前 の軌道桁の様子。
山陽電車側も、軌道桁が 撤去される前 と撤去された後。
それと上から見た建物と橋脚跡との位置関係を簡単な図にしてみました。
桁① 桁② 桁③ 桁④ 桁⑤ 桁⑥ | 山
[ 高尾アパート] [ ① ] ② [ ③ ④ ] [ ⑤ ⑥ ⑦ ] | 電
[ ] は建物、① は橋脚跡、桁① は橋脚間に跨る軌道桁、 ] [ の間は
建物を区切るように道路が通っており、100m以上続く建物は3ブロックに
南北にはしる道路によって区切られている形になります。
まず16日深夜から17日未明にかけて、「居酒屋 とり基地」 さん上にある
上図の 「桁①」 、最も全長が短い軌道桁から撤去が始められました。
撤去されました軌道桁の順は、16日に桁①、17日に桁④、18日に桁③
19日に桁⑤、20日に桁②、最終21日に桁⑥が撤去されていきました。
そして軌道桁の吊り上げには3台の大型クレーン車が使われていました。
3台のうち最も大型クレーン車は16輪で、なんと500tまで吊り可能という
自分から見ると、公道を走るだけでも苦労しそうな大型クレーン車。
そして1台が10輪の200t吊り、そしてもう1台が少し小ぶり、とは言っても
普段公道で見かける中では最大クラスのクレーン車、計3台でした。
( 上記クレーン車の○○○t吊りは、工事関係者さんの話から推測です )
作業を見ていると、軌道桁の両側から、500tと200tの大型クレーン車で
吊り上げてからゆっくりと地面へと下ろしてくるのですが、では残るもう1台
少し小ぶりなクレーン車の役割とは?
それは両側2台の大型クレーン車が、軌道桁を吊り上げるのに使います
太いワイヤーロープを軌道桁に巻き付けて、そのワイヤーをクレーン車の
フックにかける最後の作業は作業者さんの人力となります。
その太いワイヤーロープもかなりの重量になるので、軌道桁の上に上がり
作業される人の力だけではとても無理なため、その小ぶりなクレーン車で
ワイヤーを作業者さんの元で吊り上げ、フックにかける補助をするのです。
撤去がされる現場の前の道路を、姫路駅前から出発してきた最終バスが
22時50分頃に通り過ぎ、それから本格的な撤去作業が始まるのですが
今回撤去されました6本の軌道桁のすべてが、作業開始から1時間余り
日付が変わる24時過ぎには吊り上げられ下ろされていました。
初日16日に1本目の軌道桁がクレーン車によって吊り上げられるまでは
自分が帰宅予定としていた25時過ぎまでに、吊り上げる様子を見れるか
不安でしたが、実際は作業開始から1時間余りで軌道桁は吊り上げられ
平衡を保ちながら10分ほどかけて、慎重に地面へと下ろされてきます。
軌道桁が完全に地面へと着いてしまう前に、吊り上げているクレーン車で
軌道桁の重量を測定し、地面に下ろされてから全長を巻尺で計測。
それからトレーラー車で運べるよう桁をワイヤーソーで2分割にされます。
あっ、ワイヤーソーで切断する前にワイヤーソーでは切断できないらしい
軌道桁上と横に設置されています4本のレールの溶断を先に行います。
レールの溶断時にできたレールの切れ端をお土産にいただいてきました。
軌道桁の両横に設置されていました、車輌安定輪用 「22kgレール」 。
ちなみに、姫路モノレール軌道桁に設置されていましたレールについては
2012年2月29日 、2013年4月10日付けのブログ をご覧くださいませ。
ワイヤーソーで2分割される作業が始まる頃、自分は帰宅となるのですが
後日に工事関係者さんに聞いたところ、ワイヤーソーによる分割作業には
約2時間かかるそうで、それからトレーラーに積み、27時30分~28時に
その日の全撤去工程が終了し、現場を片付けて撤収になるとの事でした。
ちなみに、今回撤去されました軌道桁の全長と重量をわかる範囲で書くと
下記の通りになります、軌道桁番号は上図を参考にしてくださいませ。
16日撤去の 桁① 全長14.00m、 17日撤去の 桁④ 全長24.95m
18日撤去の 桁③ 全長24.97m、 19日撤去の 桁⑤ 全長21.60m
桁⑤ 重量30.5t、 20日撤去の 桁② 全長19.95m、同重量24.3t
21日撤去の 桁⑥ 全長19.92m、同重量 28.5t と記されていました。
全長や重量が書かれた黒板と軌道桁を、作業記録としてか一緒に撮影。
桁④ と 桁③ の全長25m級の軌道桁の重量は記録できませんでしたが
上記他の軌道桁の全長と重量の割合から計算すると、軌道桁1m当たり
1.2t~1.5tの重量があり、もし25m級桁なら、37tの重量となります。
軌道桁の重量を見て、重いと感じるか軽いと感じるかは人それぞれですが
20t~37tもの軌道桁が建物上に橋脚跡によって支えられていたのです。
当たり前の事ではありますが、下ろしてきた軌道桁をすぐ目の前にすると
下から見上げていた時よりもずっと大きく太く感じられます。
考えてみればそれはそうですよね、コンクリートについて調べてみたところ
コンクリートの比重は水の約2.3倍、それに25mのレールが4本。
上記の重量から、おそらく軌道桁の中身は空洞状態かとは思われますが
軌道桁断面全高1500mm全幅900mmのコンクリートの塊ですから。
もし軌道桁の中身が全部コンクリートなら、重量は2倍以上になるでしょう。
今も姫路モノレール跡橋脚跡の上に20本以上の軌道桁が残っています。
もちろん、それら軌道桁たちは橋脚跡の上にただ載っているのではなくて
各橋脚跡にしっかりとアンカーで固定されている状態です。
それら軌道桁も30t前後の重量があり、頭上に横たわっているのですから
今後起こるかも?しれない大地震の事を考えれると、先に軌道桁だけでも
撤去してしまいたい姫路市の考えも当然と言えるのかもしれません。
これから全部の軌道桁を撤去して橋脚跡だけになってしまったとしたら…
それはモノレール跡であって、モノレール跡に見えないかもしれませんね。
次回のブログにて、撤去作業の様子をお伝えしようと思っていたのですが
姫路モノレール跡横を流れています、「船場川」 に異変が起きているので
次は 「船場川」 の異変について書いてみようと思います。
それではまた。