仙台へ

 3月12日(日)、最終日の「ノッテ・ステラータ」を見に仙台に向かった。東北新幹線「はやぶさ」に乗車すると、大宮の次が仙台で、東京から1時間半ほどで着いてしまう。12時過ぎに仙台に着いた私は、駅ビルの中にある魚を食べさせる店で、お刺身定食を食べてから、シャトルバスに乗り込んだ。昼食中も、駅構内を歩いているときも、羽生さんのファンらしき人々を大勢見かけた。「GIft」のボアブルゾンや「プロローグ」のトートバッグ、羽生さんグッズと分かるタオルハンカチなど等を身につけている人たちを見かけると、羽生ファンだと知れて嬉しくなった。

 

会場へ

 会場は、2019年のFaOIのとき、友人と一度来たことのある利府町のアイスアリーナだ。場外には、テントを張った飲食店が並んでいたが、昼食を食べてきてしまっていたし、グッズ売り場にも列ができており、開場時間の15時まであまり時間がなかったので、そこでの飲食は諦め、グッズ売り場に並び、公式プログラムと「ノッテ・ステラータ」のロゴ入りクリファと美しい白鳥さんのクリファ2枚を買って会場に入った。

 公式プログラムは、羽生さんの美しい白鳥さんの写真がたくさん載っているほか、スポーツ報知の高木恵さんが競技者時代の羽生さん、プロスケーターとしての羽生さんを丁寧に紹介した記事を載せており、スポニチの杉本亮輔氏が内村さんと羽生さんの共通点について書いた記事も掲載されている。

 私の席はスタンド席の前から7列目で、リンク全体を見渡せるとともに、スケーターの表情までは見えないが、滑りはよく見える、まあまあの席だった。

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少しの感想と印象

 ショーは、羽生さんの「ノッテ・ステラータ」から始まった。手の先まで美しいなあと思いながら、ぼーっとしている間に終わってしまった。羽生さんの身体のしなやかさが際立つ、気品と優しい情感が溢れるような演技だった。終わって言葉にしようとするとうまく言葉にならないが、ただ、ひたすら美しかった。

 全体に、出演者数もあまり多くなく、時間も2時間と長過ぎず、出演者がそれぞれ2曲以上(複数人での演技やデュエットの演技も含めて)のプログラムを用意し、それぞれのスケーターが存分に個性を発揮するという内容で、実力者揃いなので見ごたえもあった。シェイリーンが、ミュージシャンである彼女の夫の音楽を背景に情熱的な踊りを披露したり、「お客様」の内村さんを、家族全体でもてなすような、アットホームな感じがあり、全体に落ち着いて温かい雰囲気のショーだった。

 実は、前日の11日の羽生さんが、震災当日ということもあり悲壮感に満ちていたとか、泣きながら演技していたという様子を漏れ聞いていたので、羽生さんの様子がとても心配だった。でも一晩明けて、少し気持ちも収まったのか、少なくとも私たちには明るく楽しそうに見えたし、共演者たちが、そんな羽生さんを気遣い見守っているという雰囲気がなんとなく感じられたのも良かった。

 個人的に印象に残っているのは、やはり内村さんとのコラボだ。同じ音楽で、羽生さんは力強さの中にスケートだからこそのスピード感となめらかさ・柔らかさを備え、内村さんの床での回転は素晴らしいキレと機械的な正確さが美しさを創り上げている感じで素晴らしかった。申し訳ないことだが、内村さんの体操の美しさを、これほど身に染みて感じたのは初めてだった。

 久しぶりに見る本郷さんの姿は嬉しかった。彼女は、遠くから見ると背も高く「華」があり、ものすごく一生懸命ショーを盛り上げてくれた。最後の方で、羽生さんがほとんど没我の体で「ダイナマイト」を踊りだすと、本郷さんがまたそれに続いて激しく踊ってくれた。また、無良さんとの「雨に唄えば」(?)の曲で傘を小道具にしたコラボ演技は、小粋で素敵だった。宮原さんや鈴木明子さん、J.ブラウン、田中刑事さんたちみんなが、ショーの趣旨を誠実に受け止めた選曲、演技だったように思う。(アナウンスによって曲名やその趣旨についておおよそ理解できたが、曲名などは明確に覚えていない)

 心に残る、良いショーだったなあと思う。出演者は全員安定した表現力の持ち主だし、年齢的にもフラフープ・スケーターのヴィオレッタさんの年齢は分からないが、宮原さん、本郷さん以外は、羽生さんと同年齢もしくは年上だ。羽生さんは座長だが、それほど気負うこともなく、出演者たちに心をゆるしていたようだし、出演者みなさんが羽生さんの思いをうけとめながら見守り協力するという雰囲気があった。

 

 私は、ディズニープラスにも入っていないし、生で見るのでライブビューイングも申し込んでいなかった。そのため、大雑把な感想しか、今は書けないが、テレビ(CS日テレ)で見られるようなので、その時また思うことがあったら書きたい。プロになってからの羽生さんについても思うところが色々あるが、それらについても、後日時間の取れそうなときに書きたい。(予告ばかりでスミマセン)

 

【追記】

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 公演翌日の月曜日に、羽生さんの「ポスターと写真展」に行ってきた。ショー最終日の翌日とあって、会場は大変な混雑ぶりだった。長い時間、列に並び写真展を見て、またグッズ販売会場に入るために、今までとは違う長い列に並んだ。長い時間をかけて物販ブースに入れたものの、結局、帰りの荷物が重くなるのを避けるため、気に入ったクリアファイルとポストカードを数枚ずつ買っただけだった。あとは、通販で買うつもりだ。

 私は、今回のように羽生さんのショーに泊りがけで行くときは、一人旅を楽しむことにしている。一人は解放的だ。行ったその日の昼食はお刺身定食だったが小さなジョッキで生ビールを飲んだ(不謹慎にもほろ酔い加減で羽生さんを見た、というのは嘘で、少量のビールはグッズ売り場や、入場待ちの際に並んだことで酔いなどは、とうに吹き飛んでしまった)。ショーが終わった夜は、「ワインと仙南鶏の焼き鳥」という小洒落た店でワインをいただき、一人ショーの余韻に浸った。傍から見ると、やけに嬉しそうに酔っぱらっている変なおばさんに見えたかもしれない。帰りのお土産には、こちらでも飲む機会のある宮城の名酒「浦霞」の純米吟醸の小ぶりの瓶と牛タン、甘党の夫には「萩の月」をお土産に買った。仙台は、石巻直送と言われる魚が新鮮でおいしかった。カキ(オイスター)もおいしかったな。(と、ほぼ食べ物とお酒の話でした)