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日本名作映画集 青い山脈 前後編 COS-013
1,000円
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1949年 日本
主演 原節子 池部良 杉葉子
あらすじ
若い男女の交際が抑圧されていた大戦直後の日本
女学校の生徒、新子(しんこ)は
金物屋に米を売りに来る
お金がないので、米を売って、
教科書を買うのだという
金物屋の息子で高校生の六助は
彼女の身の上話を聞いたりしているうちに
意気投合する
その後、教師の雪子のもとに
新子がラブレターを持ってくる
それは、新子が男性からの呼び出しに応じたら、
からかってやろうという
同級生のいたずらだった
雪子は生徒たちの目の前で
好奇心を満たすためにこのような手紙を同級生に送るのは
卑しいこと、と犯人の女生徒たちを糾弾する
しかし、犯人の女生徒たちは
「学校の風紀を正すためにやった」
と言い逃れをする
犯人たちの言い分ももっともと言う
古い考え方の教師や生徒の保護者たちが
雪子に反発し、町を巻き込んだ騒動になっていく
…
一応、「青い山脈」「続青い山脈」の2篇で
一つのお話です
久々に見たら面白かったです
何が目当てだったかと言えば、
池部良だったりするのですが
池部良は戦後のイケメン俳優です
イケメンと言っても
最近のイケメンとは全然違いますけどね
先日、ネットで
「ディーン・フジオカに似てる」
とちょっとだけ話題になってましたが
(ウィキペディアより引用)↓
映画撮影時、池部良は31歳
大戦時は召集されて
終戦時まで中尉として
軍隊にいて苦労したみたいですね(´・ω・`)
日本に戻ってきて、高校生役をやらされるのは
どんな気分だったのかと思いますが(´・ω・`)
(エッセイストでもあり、
のほほんとして爽やかな独特の言い回しで
本に書いていらっしゃいます)
(「七人の侍」の木村功も31歳で
15歳ぐらいの少年侍を演じてましたが)
私は母に
「青い山脈いいよ」
と言われ、一緒に見たのですが、
当時はこの映画の良さは一切わかりませんでした
今は面白い
…というか、この映画の原作は1947年頃ですから、
一番、価値観が近いのが
この1949年版の映画なのです
その後、何度か映画化されてますけど、
この映画の学生の男女交際云々を議論する感じは
今ひとつ伝わってこないいんですよね
教師や保護者は似たような感じかもしれないけども、
生徒側は新しい価値観で動いてますから、
女学生同士が
「男女交際は学校の風紀を乱すかどうか」
という議論にはならないでしょう(´・ω・`)
1963年の吉永小百合主演のを見ましたが、
吉永小百合が演じる新子の言動が
もっと性的な意味合いを帯びていて、
過激になっているだけで、
1949年版が持ってる緊張感は
あまりないのです
そういう意味でこの時代背景と価値観を
元に作られた物語なので
この1949年の映画というのは
もっとも貴重ですね(*´∀`*)
創作とは言え、二度と作れないですから!
高校生の六助の着ている服も
帽子だけは学生らしく学帽なんですけど、
半袖のシャツと作業ズボンみたいな感じで
当時の風俗もよく分かります
女学生の書いた偽ラブレターも面白いです^^
☓変しい、変しい→○恋しい、恋しい
雪子先生が誤字脱字だらけの偽手紙に
呆れるシーン、
この手紙を会議で大真面目に読み上げる先生も
面白いです^^
雪子先生役の原節子は
戦後の大女優です
今敏監督のアニメ「千年女優」のモデルでもありますね(*´∀`*)
…
いつも「いいね!」ありがとうございますm(_ _)m
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青い山脈 前後篇
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