回鍋肉。
一度調理した食材を再び鍋に戻して調理する方法である回鍋に基づくもので、肉を鍋に戻すから回鍋肉なのだとどこかで見たような気もするけれど、確固たる自信はないので、みなさまそれぞれにお調べいただくことにして
つまり、戻し入れるという作業がないものを回鍋肉と呼んではならないだなんて説を唱えるつもりはサラサラないし、回鍋肉という定義のためだけに必要もなく肉を取り出して戻すなんてこともたぶんやったりはしない>しないよね、亭?
え、やったことあるって?
ま、そういう過程も必要だよね
ただ、冷静に手順を考えるならば、戻すのは野菜じゃないかと思ったりもするわけで
いずれにせよ、四川料理の回鍋肉は、肉と蒜苗(葉ニンニク)なる野菜を使うんだそうで……
キャベツを使うものは四川料理の父と呼ばれる陳建民氏が発案したものだとか。
代用品であったはずのキャベツの回鍋肉はもはやキャベツなしでは語れないものだと断言しちゃいたいと思う
ま、蒜苗の回鍋肉を食べたら、やっぱり回鍋肉には蒜苗だよねだとかしらっと言っちゃいそうだけれど
そして、甜麺醤だとか豆板醤だとか豆鼓だとかをあわせて作るのも楽しいけれど、市販の回鍋肉の素を使っちゃうのもまたおいしい
普段ならばCookDoの2人前のを使うんだけど……
プライベートブランド品の3~4人前が100円しなかったので買ってみちゃった……
肉みそキャベツにするつもりでひき肉をかごに入れて……
合わせ調味料のコーナーに行ったらお安い回鍋肉の素に出逢っちゃって、
さて、豚ひき肉でも回鍋肉と呼んでもいいのだろうか?
と考え込んだ。
そんな葛藤と困惑の物語。
今日は実はそんなお話だったりします
ひき肉に味をつけてからキャベツといため合わせると『肉みそキャベツ』になっちゃいそうなので、味つけは後にしています。つまり、定義のためだけに手順を変えています
半量をごはんにどーんします
■材料(2人分) 豚ひき肉 150g カット野菜ミックス*1 1袋(200g) 回鍋肉(用合わせ調味料)*2 1/2袋(50g) ひまわり油 大さじ1
カット野菜ミックス*1は袋に切れ目を入れて、500Wで1分30秒チンする。
フライパンを十分に熱し、油を入れて温める。豚ひき肉を入れて広げ、肉から脂が出て動かせるようになったらいためる。
豚肉に火が通ったらカット野菜(
)を入れて軽くいためあわせ、
回鍋肉(用合わせ調味料)*2の半分*3を加えて……
混ぜ合わせればできあがり。
半分をほかほかごはんに載せてどんぶりものにします
残りの半分は焼そばにする予定です。
*1 キャベツ、にんじん、たまねぎ、ピーマンのカット野菜(ベルク取り扱い品)。
*2 ヤオコーのプライベートブランドYes!品。長野県松本市のセントラルパック㈱製。100g入りで3~4人分(具材600g相当)。
*3 使用する分量は具材の総重量を目安に決めます。具材600gに対して1袋(100g)の品なので、具材が350g(肉 150g+野菜 200g)ならば半分強→半分で、となります。残りの半分はガラス容器などに絞り出して蓋をして冷蔵庫に保存し、一両日中を目安に使い切ります。今回は煮物にしますが、それはまた別のお話です。
で、CookDoの『肉みそキャベツ』。
公式の作り方を見てみるとやっぱり……
いためたキャベツを取り出してからひき肉をいためて肉みそにし、キャベツを戻し入れるそうで
これぞまさに回鍋肉じゃないか!
さて、回鍋肉。
野菜を水でいためるなんてテクニックが紹介されています
illustrated by Tara さん via illustAC