みかん亭愛用のカンホアの塩が盛大に欠品中です
買い置きが尽きる前に販売再開になるのを期待していたんですけど、10月下旬現在、欠品がつづいています。
おいしくてお高い塩ならそれこそ選び放題
おいしいお塩がおいしい料理の第一歩……ま、何事もカタチから入るみかん亭ならではなんですけど
おいしいお塩がおいしい料理の第一歩だとはいえ、ぼっちが気兼ねなく使えるのは100g/100円ほどが容認できる上限と考え、合致していたのがカンホアの塩。
で。
代替品に選んだのはこれの……
粉砕タイプのこれ↓。アマンにもこれ↓ありますし、実際にポチりましたが選択肢として出てきませんでした
紹介文はこうです。
ベトナムの北中部に位置するゲアン省(NGHE AN)では、3月~10月頃の天気のいい日に、強い太陽の光と熱、風の力のみで塩職人たちが塩づくりを行っています。まず、昔ながらの入浜式塩田にて海水は濃縮され、さらに一日で結晶する分量だけの濃縮海水が、小さく区分された結晶塩田に、浅く(数センチ程度)入れられます。夕方には柔らかな結晶の塩が出来上がります。塩は、石蔵にて保管され、後日、塩の天日干し作業が行われ、旨みと甘みの際立つ古式天日塩が完成します。ぜひ普段使いしていただきたい、特に和食にお勧めのこだわりのお塩です。
はいっ、カンホアの塩とほぼ同様の製法(カンホアの塩は独自の製法とされていて細部は不明です)ですし、プロヴィンス省のカンホアは中南部の海岸沿いという違いはあるものの、そもそも近くのスーパーマーケットが閉店するまでは、やっぱりベトナム産の天日塩を使っていたみかん亭としてはやっぱり第一候補になりえる塩です。
一方。
とても気になったのはこれ。
完全に予算オーバーですし、このお値段ならば国産の塩も選択肢にあげられます。
が、そもそも、お塩に関しては生産地のこだわりはありません
フランス料理にはやっぱりフランスのお塩が、和食には日本のお塩が合いそうだ……とは思うし、かつて世界がもっともっと、もっともっと広かった頃にはどの国も国産のお塩ばかりを使っていたはずで、とすればあながち外れてはいないのだと確信しています
というわけで、実はみかん亭には所狭しと複数のお国のお塩が並んでいて、お値段を考えるとちょっとためらうことを除けば、お塩がなくて困ってるわけではありません。
スーパーマーケットにはおいしいけれどお高いお塩がばばばーんと並んでいるご時世ですし。
クリスマス島の海のお塩の紹介文はこうです。
太平洋をまるごと食べて下さい
これは釜で煮つめた塩ではありません。
太平洋のどまんなかに位置するクリスマス島
太平洋に存在するただひとつの塩田
白いサンゴ礁に照りつける太陽の下で
はじめからさいごのさいごまで藍の海水から
干しあがった塩の絶品です。
ほらっ、クラっときちゃうでしょ
クリスマス島で……
illustrated by koko.M さん via illustAC
サンタ帽を被って作業している塩職人さんたちを想像しちゃったのはみかんだけでしょうけど
そういえば
海水の塩分濃度は3%ほどと言われていて、この海水から塩を抽出して消費しつづけているのに、海水の塩分濃度が変わっただとかの話は聞きません。
海水の量が膨大だからなのでしょうか。
それとも実は、海の底で塩の妖精さんたちがセッセと塩を作ってくれているからでしょうか
illustrated by パコたん さn via illustAC
この星の過去の文献によれば、靴はこびとが作っていたとか
となれば、海の底でセッセと塩を作っている妖精……こびと?がいたって……
妖精とこびと、なんか同一視しちゃいそうですけど、こびとづかんの公式ホームページの……
よくある質問の回答によれば、
コビトは、昆虫や植物、動物同様、この地球上にくらす小さな生き物です。
妖精や、ちいさな人間、オバケの類ではありません。
と断言されていますので、こびとはこびと、妖精は妖精とちゃんと区別しなくちゃいけないのかも知れませんが……それは今日のお話とは関係のないことなので
本日は、みかん亭御用達のカンホアの塩が大々的に欠品中なので、代わりをワクワクしながら探している……そんなお話だったかと思います、たしか。
『故老諸談』には家康とお梶の方(英勝院)のこんなやりとりが残されているんだそうで……
この世で一番美昧いものは何か。
それは塩であり、塩がなければどのような料理も昧を調えられず、おいしくできません。
では一番まずいものは何か。
それも塩であり、どんなに美味しいものでも、塩を入れすぎたら、食べることができません。
手塩にかけて塩えらびを楽しんでいる、といったところです
そういえば、今月は韓国のお塩も買ったような……
photo by miiinaamiii さん via photoAC
あー、そうそう。
マルタ島のフレーク岩塩もありましたね。
どこにしまったんだろう
いえいえ、ちゃんと手の届くところに置いてあります
さて、月末進行中のみかん亭が、なぜ毎月毎月月末進行なる節約状態に陥るのか、その理由が垣間見えちゃったのではないでしょうか