クンセルバとゴゾ島のフレーク海塩で、みかん亭専属シェフに火がつきました
時系列的には、クンセルバが火をつけたのか、火がついちゃったからクンセルバを買ったのか実にビミョーなところですけど
ま、いずれにせよ風も通らない、エアコンも届かない、極狭の灼熱のキッチンで1時間とか1時間半つきっきりだとすれば、それはもう吹き出す汗の量も半端なく、それでも無料でサウナ気分が味わえるのならば……
illustrated by 木下参画 さん via illustAC
ということで、亭みかんにつきあうことにしました。冷や汗じゃなければ歓迎です。
ま、亭みかんとみかんの目的には大きな隔たりがあるようでしたけど
1箱300円台後半で買った高リコピントマト……
冷してまんまガブリするつもりでしたが、亭みかんにまるごと進呈することにしました。
なんでしょう。
ただお料理をしているのよりも、調味料なんかを仕込んでいるほうが楽しいのは亭みかんも同じようです。
果たして、高リコピントマトは数日をかけ、トマトサルチャになりました。
トマトサルチャについてはもはやメジャーな食材に加わりそうな勢いです(たぶん)ので、いつもどおりに丸投げしておきました
ずっとローマ種のカットトマト缶で作っていたのはこれ↓。サンマルツァーノ種を使うのならばホールトマト缶を使います。
■材料(できあがりは70g弱*2) カゴメ高リコピントマト 1箱(523g)*1 塩 小さじ1/2(3g)*2
トマトはよく洗って水気を拭い、ヘタをとって刻んで2重にしたビニール袋*3に入れる。
塩を入れてビニール袋の口を閉じて振って塩を馴染ませる。
天日に2日*3(夏場)おく。
小鍋(14cmのソースパン*4)にビニール袋の中身をすべて移してブレンダーにかける。
弱めの中火にかけ、混ぜながら煮詰める。
この分量では35分ほど(あくまでも火力次第です)でピューレっぽく、40分で鍋底が見えるようになり……
50分で完成としました。できたかなと思ってからさらに火にかけます。
煮沸消毒した瓶に熱いうちに詰めればできあがり。蓋をして粗熱を取ったら冷蔵庫で保存します。
*1 煮詰めるのならばサンマルツァーノ種かローマ種だと言われていますが、生食用の国産トマトで試してみます。カゴメの高リコピントマト1箱(7個・523g)が300円台後半でした。
*2 ヘタを取って刻んだあとの果汁を含めた重量の0.6%の塩。501gでしたので3gとします。523gのトマトからできあがったトマトサルチャは67g、大さじ4ほどの分量なので、保存期間は気にしていません。長期保存する場合には塩分濃度を高める必要があります。
*3 発酵させる目的。黒いビニール袋に入れて庭先のあちこちにもっと長くほっぽらかすと聞いていました 彼の地では、一年分をまとめて仕込むそうです。
*4 14~15cmのステンレスまたはホーローの小鍋が便利です。
これまでの経験上、トマト(缶)を煮詰めてトマトサルチャにするのには1時間半ほどを覚悟していたのですが、50分でできあがっちゃいました
ま、出来高も大さじ4ほどと少量でしたけど
で。
汗をかけばやっぱり喉が渇くわけで、それなりの水分を取っちゃいましたし……
illustrated by 羊毛種 さん via illustAC
何よりも我慢したごほうびを頂いちゃえば、みかんの目的など叶うはずもありませんでした
トマトサルチャを使ったお料理は近日中にお目見え……するはずだよね、亭。
仕込んだから満足なわけじゃないよね
illustrated by Tara さん via illustAC