最近、煎り酒をあれや――
これや――
使っているわけですけど、しょうゆ以前のしょうゆの代わりであることに惹かれています
みかんのご先祖さまが――おっと、みかんはみかん星生まれですが……
もとい、かつての英雄たちがどんなものを食べていたのか――とても気になります。そして、再現してみたいと思って、思って、
思っただけがこれまで
でした
で、煎り酒を使って、
安土桃山から江戸中期のあの御方が食べたかもしれないものを再現
――かもしれないものを再現という表現自体がアレですが、まさにその行為こそがみかん亭の存在意義なのかもしれないだなんて、勝手に盛り上がっていたりします
今回のメニューは、梅おぼろそば。
材料を検討してみると、
ソバは縄文時代から日本に存在し、蕎麦切りは、1574年(安土桃山初期)の定勝寺文書に記載がある。
梅干しは平安時代から作られていた。
おぼろ昆布は江戸時代に商品化された。
大葉(紫蘇)は平安時代には本格的に栽培されている。
かまぼこと水菜は平安時代から作られていた。
長ねぎは奈良時代に渡来した。
煎り酒は室町時代に考案された。
熱湯が安土桃山時代にあったのは明白である。
おぼろ昆布は安土桃山時代のかの方は食べられていないかも知れないことがわかったけれども、強行することに
■材料 そば(乾麺)*1 100g 梅干し(減塩) 1個 おぼろ昆布*2 3g*3 大葉 1枚 かまぼこ 1切れ 水菜 10g*3 長ねぎ(小口切り) ちょびっと A. 煎り酒*4 40~60ml A. 熱湯 180ml
乾麺は10分ほど水に浸して*5から茹で*6て、湯を切る。
煎り酒*4を熱湯で割ってつゆを作る。
煎り酒:熱湯=1(60ml):3(180ml)
そばを盛り、つゆをかけ、具材を載せればできあがり。
*1 今回は、新得物産の北海道新得八割そば。
*2 今回は訳あって、フジッコの根こんぶ入りとろろ
*3 今回は訳あって、倍量
*4 この9月にラインナップに加わったフンドーダイの360mlが最安かも。ヨドバシカメラなら送料無料 です。
もちろん、自分で簡単に作ることもできるようです。
日本最古の料理書『料理物語』(寛永20年=1643年)による分量はこちらに。
*5 そば打ち職人のそば雅さんが、乾麺を生のように美味しく頂く裏技を紹介されています。
TVで紹介された牛乳を加えて茹でる方法も試されています。
*6 今回は、いつの間にかみかん亭にやってきたスケーターのレンジでゆで麺を使って、レンジで茹でてみました。
まずは、10分間水に浸して水を切ります。
80℃以上の熱湯を600ml(900ml)加えて――
新得そばの裏書きどおりに、600Wで6分。+1分せよと指示がありますが、あらかじめ水に浸してあるので、+1分で7分にはせず。
ちゃんと茹で上がりましたが、庫内はすごい吹きこぼれでベチャベチャ
加熱ムラを防ぐために600Wを使用せよ――だとか、6分以上だと吹きこぼれるので途中で一度止めて混ぜ、以降は蓋を外してレンチンせよ――とあります。ま、ちょうど6分も6分以上ではありますが、もっと早い段階で吹きこぼれています
この件、実験を続けますので、クレームは後日まとめます。絶対にまとめます
案外、トッピングを天ぷらや、天かすにしたほうが、安土桃山時代のかの方がお食べになられた蕎麦切りになったのかも知れません
今や日本食の代表である天ぷらも、ルーツは安土桃山時代にポルトガルから長崎に伝わって郷土料理となった『長崎天ぷら』にあるとされていますので、
天かすをのせた蕎麦切りを煎り酒のつゆで食べた御仁
がいたとしても、驚くべきことではないと思っちゃうのは、みかんと亭みかんだけでしょうか