姫神みかんはそば派である
だなんて、声を大にしてから一週間。
ま、実際には文章にしただけで、声は張り上げてもいないので、ごにょごにょにょ
ま、声には出していないので、そもそも乾く舌もないのだけれど、ばつが悪そうな顔をしながらこれを書いているみかんです
うりふたつの亭みかんの名誉のために声を大にしたいところですが、ただいま、深夜1時6分。そうしようものなら、上や下や左や右の部屋からドンドコされそうなので、声には出しませんが
人相は悪くありません
さて。
これだけやれば、そろそろ、みかんがそば派だと一週間前に公言したことなどお忘れいただけたことだろうと思う。
で。
秋田名産の稲庭うどんを秋田特産のしょっつるのつゆで食べよう
と、思い立ったが吉日。稲庭うどんを買いにスーパーマーケットに行ったところ、ひさしぶりにお逢いしたのが稲庭のしずく
これね。
同じ稲庭うどん小川の稲庭うどん――
はいつでもあるんだけど、こちらはないことのほうが多い、みかん亭あたりではレアなお品
麺を乾燥するときに竿にかかった部分だけを集めた稲庭のしずく。
厚みも太さもふぞろいになるから食感が楽しいのよね。
こんな麺ね。
で、嬉しさにかまけて、他の材料を買い忘れる始末
稲庭うどんはやっぱ梅おぼろだよねー。
いつ、どこで、だれに刷り込まれたのかは思い出せないのだけれど、なんかそんなふうに思っているのだけれど、こんなのを――
見ちゃうと、あながち間違っているとは思えない
どうせ、○△✕にあるのは、おぼろ昆布じゃなくてとろろ昆布だしね
おぼろ昆布じゃなくてとろろ昆布だしね
だしね
梅おぼろじゃなくて、梅とろろ昆布だとか、梅おぼろ”風”とかになっちゃうしね
ま、このくらい繰り返せば、梅おぼろにも諦めがついて、冷蔵庫と相談すると――こうなるのも必然。
■材料 稲庭うどん*1 1人前*1 水 315ml*2 昆布 3g A. しょっつる 大さじ1 A. 清酒 大さじ1 A. 砂糖*3 小さじ1 かまぼこ お好みで わかめ お好みで おだしがしみた油揚げ 1枚 ねぎ(小口切り) お好みで
水に、サッと拭いた昆布を入れ、冷蔵庫でひと晩寝かせたものをだし汁とするか、または、鍋に水と昆布を入れて30分ほどおき、弱めの火にかける。沸騰間際で昆布を取り出し、1%濃度の昆布出汁をつくる。Aを加えてひと煮立ちさせて火からおろす。
水1リットル(分量外)を沸かし、うどん(乾麺)を加え、かき回しながら4分を目安に茹でる。
うどんが乳白透明になれば冷水にとって、もみ洗いする。
しょっつるつゆを鍋に入れて火にかける。茹でた麺を加えて温めたら器に移して、具材を載せればできあがり。
*1 1人前は80~100g。今回は稲庭のしずく 1/2袋75g。みかん亭あたりのスーパーマーケットでは時折しか見かけませんが、見かけたら迷わず買いです。
稲庭うどんの第一人者である小川信夫さん監修、稲庭うどん小川の稲庭のしずくは、麺を乾燥する時に竿にかかった部分を集めたものです。厚みや太さ――ふぞろいが故の食感の違いが楽しめます。
*2 300ml+大さじ1。
*3 レシピ枠が通常のオレンジではなくタン(淡い茶色)の理由がここにあります
砂糖だけにするか、砂糖+本みりんにするか決めかねています。本みりんだけというのは却下されています
え、何が違うの
あ、器
そうか、おだしがしみた油揚げのカタチだ
代わり映えしないビジュアルを、いくらまくしたてて追求したところで、もちろん亭みかんの責任ではない
というより、みかんの責任がとても大きい責任だ
めんよ。
そう言うと、亭みかんは、冗談に構えたどこかのお土産の木刀を振り下ろしたのでした
上段に構えられてたら、タイヘンなことになっていたと思うよ
お後がよろしいようで