ブラジルやポルトガルにはフェイジョアーダなる食べ物があるらしい――
そんな話を聞いたのは、みかんが留学生連中と日々どんちゃん騒いでいた17歳のことだった
ブラジルの国民食と言ってもいい
――たしか、そんなふうに聞いたと思うけれど、真実は黒歴史のなかに埋もれている
ま、こんなお料理――
のようだけれど、実際に食べたことはなく、
牛や豚と黒豆を煮たモノよ、特に味つけ――しないネ
というメモだけが残っている
たぶん、いずれなにかに使ってやろうと、言われたままをメモしたんだろうけど――ま、姫神みかんというヤカラはこんなヤカラだ
翻訳までやってくれるぐぐるくんに依頼すれば、本場のレシピを調べるにはそう苦労はしなけれど、しかしながら、今回は、
牛や豚と黒豆を煮たモノよ、特に味つけ――しないネ
というメモだけを頼りに作ってみると、亭みかんが言う。
となれば、できあがるのは間違いなく
フェイジョアーダかもしれないものか、フェイジョアーダっぽいの
になる
そして、煮込んでおいしいお肉の代表――豚白もつ(大腸)と、牛すじで作ろうとしたそれを、
豚白もつ(大腸)と豚スペアリブと牛スネ
で作ることになったのは、まごうことなくみかんのせいだ
牛すじ――あるから、豚もつだけ買ってくるね
そう言って出かけたことを、しっかり覚えています
訳あって牛スネ、豚スペアリブ、豚白もつは以下の材料の倍量で調理し、途中(手順)の前で半分に減らしていますが、それはたぶんまた別のお話
■材料(3~4人分) 牛スネ 200g 豚スペアリブ 120g 豚白もつ(大腸)*1 400g ソーセージ*2 150g 黒豆(水煮) 220g たまねぎ 1個(180g) にんにく(つぶす) 1カケ A. にんにく(つぶす) 3カケ A. 長ねぎ(青い部分) 1本分 A. しょうが(スライス) 6枚 A. 切り出し昆布 10cm角 A. 清酒 100ml A. 水 800ml*3 水 100ml*4 ローリエ 大1枚 バター 30g ピュアオリーブオイル 大さじ1 塩 小さじ1/2 粗挽き黒胡椒 少々
豚もつは水から茹でこぼし、ぬるま湯で洗う。
茹でこぼした豚もつとAを鍋に入れて中火にかける。
沸騰したらアクを取って、蓋をして(茹で汁を白濁にします)――
弱火~とろ火で2.5時間茹でる。蒸気口つきの蓋などの場合には適時お湯を追加する。
茹で終わったら、長ねぎ、しょうが、昆布は取り出す。にんにくは残します。
たまねぎはみじん切りにし、豚スペアリブには切り込みを――
入れる。牛スネ、豚スペアリブは塩・胡椒(いずれも分量外)する。
鍋にオリーブオイルを熱し、豚スペアリブと牛スネに焼き色をつけて取り出す。
バターとにんにく1カケを加えてたまねぎを炒める。少なくともきつね色まで。みかん亭では香りが変わったのを合図に炒め終わりとします。
まだまだ炒めます。
豚もつの下茹で汁と豚もつ、牛スネと豚スペアリブ、塩を加え、水100ml――下茹で汁と合わせてかぶるくらいの量にします(2.5時間下茹でした汁は400mlありました)――を入れて中火にかける。
倍量のお肉で仕込んでいます。
豚もつの下にはスペアリブと牛スネが…
沸騰したら蓋をして2時間、弱火~とろ火で煮る。蒸気口つきの蓋の場合など、煮汁が足りなくなれば適時お湯を追加します。
お肉類を分量どおりにするために、半分取り出しました。
さて、取り出された半分は
黒豆とソーセージを加えて蓋をして30分、弱火~とろ火で煮て――
塩・胡椒で味を調えればできあがり。
*1 豚もつは大腸をおすすめします。
*2 イベリコ豚入り粗挽きソーセージ(パセリ入り)なるものを使ってみました。
*3 かぶるくらい~多めでも。鍋や鍋蓋によっては途中で適宜追加する必要があります。少なくなりすぎないこと。多いほうはあまり気にする必要はありません。
*4 豚もつを2.5時間下茹でしたあとの煮汁は400mlでした。これに水100mlを足して500mlにしますが、鍋や鍋蓋によっては途中で適宜追加する必要があります。少なくなりすぎないこと。多いほうはあまり気にする必要はありません。
七夕を数日後に控えた休日。
今週末はわたしに頂戴ね
てっきり亭みかんは、みかん亭専属シェフとして、昨年は焼鯖そうめんを試作した挙げ句――
鯖缶とにんじんを星型に抜くだけで終わった――
七夕そうめん
の試作でもするのかと思いきや――思いきやでした
そうそう。
大切なことを忘れていました
おいしかったですよ、フェイジョアーダっぽいフェイジョアーダかもしれないもの