みかん星できんぴらと言えば、細切りごぼうに、ときにはふたつみっつの具材を入れて
たっぷりの煮汁でごぼうがヘナヘナになるまで
煮たものだったりする。
水気がほぼほぼなくなるまで煮詰めた――
ものをつくるようになったのは、ひとり暮らしをはじめてからのこと。
お肉は鶏肉を使うのが基本だけれども、牛肉を使うことも珍しくなく、豚肉を使ったものは、
見たことがないといっちゃってもたぶん大丈夫
なくらいレアだと思う。
ならば、豚肉で――というのがみかん亭のスタイルではあるけれども、今回は珍しくはない牛肉を使うことに。
まだしばらくは帰れぬ故郷に思いを馳せて
という、亭みかんの、たぶん思いやりだと思うけれど
真相は不明
■材料 牛バラ薄切り肉 200g*1 つきこんにゃく 1袋(230g)*1 細切りごぼう 150g*1 A. 清酒 100ml A. 水 400ml B. 本みりん 50ml B. 砂糖 大さじ3.5 C. しょうゆ 100ml C. きざみにんにく 大さじ1 C. きざみしょうが 大さじ1/2
牛肉はボウルに入れて熱湯を回しかけ、ザルにとってぬるま湯でアクを洗い流す。
つきこんにゃくは熱湯で20秒ほど茹でてザルにとり、水気を切る。
細切りごぼうはサッと洗って水気を切る。
鍋にAとごぼうを入れて弱めの中火でクタッとするまで煮る。
牛肉とつきこんにゃくを加える。再沸騰したらBを入れて混ぜ、5分ほど煮る。
Cを加えて20分煮ればできあがり。
具材のみを器に盛って、白ごま(分量外)を散らしていただきます
*1 煮汁を煮詰めないのでそれぞれ倍量ほどでも。
五種類の具材が入っていれば、間違いなく五目だし、五種類以上入っていれば五目を呼ぶことに異論を持たれるかたはそう多くはないと思う。
いろいろの、あるいはさまざまな具材が入った料理を五目と呼ぶ
のだという。
『いろいろ』は数に重きをおいたもので、『さまざま』は種類に重きをおいた表現だけれども、いずれにしても
数にしても種類にしても明確な数値を見つけることはできませんでした
ま、お肉とごぼうとこんにゃくだけのきんぴらを、五目きんぴらと言うための理由づけをしたかったのですが見事失敗したので、三目きんぴらとすることにしましたが、
決して『みつめ』とは読まないよう、伏してお願い申し上げます