オランダ煮のオランダには西洋風の意味が込められている
らしい
ぶっちゃけ、
油どおしした食材を、唐辛子を加えた醤油ベースの煮汁で煮る料理
だと教わったのだけれど、石川県出身の友人の母君――石川県出身なのは母君のほう――に、
なすを茹でて、1対1のしょうゆと砂糖で煮るのがオランダ煮
などと言われた時には、やっぱり驚いた
常識や料理は人の数だけ
あるのかも知れないなんて思って、開眼した瞬間でもあります
で。
しょうゆと砂糖が1対1なる煮物といえば、ここ1ヶ月ほどで何回か作っているもらっている。
だ
さて、ここでひとつ問題に気づく。
今回もテンヨ 甲府鳥もつ煮のタレを使ってつくっちゃおう
なんて、亭みかんと相談していたのだけれど、
片やオランダ煮で片や大和煮
なんていう問題
呼び名に少しばかりこだわりのあるみかん亭。これまでおつきあいいただいた皆さまには、どれだけの騒動があったか、ご想像いただけるのではないかと思います
■材料 なす 2本
テンヨ 甲府鳥もつ煮のタレ*1 75ml
なすはガクに包丁を当て、なすを回してガクを落とす。縦に貫通する切れ目を入れ(切り離さない)、90度回して縦に貫通する切れ目を入れる(切り離さない)。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、
を15分ほど、柔らかくなるませグツグツ茹でる。落し蓋をするか、菜箸で回しながら茹でる。
なすをザルにとって、鍋を洗い、テンヨ 甲府鳥もつ煮のタレ*1を煮立て、なすを加える。強めの火で、煮汁をなすにかけながら煮詰めればできあがり。
器に盛って、お好みでおろししょうが(分量外)でいただきます。ごはんにど~んと載せるのもおいしいですよ。
こちらは姫神家一子相伝の、みかん星風
■材料 なす 2本 油 大さじ2 A. しょうゆ 大さじ2 A. みりん 大さじ1.5 A. 砂糖 大さじ2 A. 輪切り唐辛子 1本分 塩 小さじ1/2
なすはガクに包丁を当て、なすを回してガクを落とす。縦半分に切って、皮目に切れ目を入れる。
塩をすり込んで3~4分おき、水洗いして水気を拭き取る。
フライパンに油を熱して、なすを皮目から焼く*2。
両面がほどよく焼けたら、油を拭き取って、Aを加え、煮詰める。
器に盛って、おろししょうが(分量外)でいただきます。
しょうゆ 大さじ1.5、みりん 大さじ1、砂糖 小さじ1/4、だし汁 150ml、赤唐辛子 1本の煮汁で焼いたなすをサッと(3~4分)煮て冷ますパターンもアリ。
*1 または、しょうゆ 50mlと砂糖 50g。
*2 油で揚げる場合には、170℃ 2分ほどが目安。
カンカンガクガクの結果――
みかん亭ではそれぞれを固有名詞とすること
にして、手打ちとなりました
大抵のお料理ってそうだよね、みかんちゃん。
という亭みかんの発言がキメ手。
じゃ、”牛肉の”とか”なすの”が名字で、”大和煮”や”オランダ煮”が名前なのね
なんて悪態をついてしまったみかん
開眼したはずの瞳は、ただ見開いただけで、物事の道理や真理がわかったわけではなかったようです