皆さん、てんにちは🧹てんばんは🌈

緋眼影狼(ひめかげろう)です。


本日12/2は何の日でしょうか。

そう、『青ブタ』のヒロイン、桜島麻衣さんの誕生日ですね。また別のヒロイン、牧之原翔子さんの声をあてる声優、水瀬いのりさんの誕生日でもあります。麻衣さん、いのりん、誕生日おめでとうございます🎂


さて、本記事は前回の続きです。

私の勢いだけの感想文をまだ読んでない人はできればそちらも確認いただけると嬉しいです。


今回は『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見るか』の考察記事になります。

つまり感想文ですらない妄想文です。

温かい目で見守っていただけると幸いです。


当然ネタバレを多分に含みます。悪しからず。



主題:「ランドセルガール」とは誰なのか?


結論から書くと、「ランドセルガール」は桜島麻衣さんです。


そんなの当たり前だろ、と思いましたか?


では、これならどうですか?


「ランドセルガール」は麻衣さんの思春期症候群だと、私は考えています。


①「ランドセルガール」の現れたタイミング

「ランドセルガール」が咲太の前に最初に現れたのは夢の中のようです。時期は麻衣さんの卒業式が迫ってきたタイミング。つまり、その時期にはまだ今回の咲太の思春期症候群のきっかけになる母親は大きく絡んでいない。咲太の思春期症候群は発症していないはず。では「ランドセルガール」は咲太が生み出した存在ではないのではないか、と考えました。


②『おでかけシスター』における麻衣さん

前作の映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』において、麻衣さんの描かれ方がずっと気になっていました。特に後半にかけて、麻衣さんは笑顔が少なかった気がします。咲太と話している時も、どこか元気がなかった。

だから原作を読んでいない私は、今回の『ランドセルガール』をずっと麻衣さんの思春期症候群の話になるだろうとさえ予想していました。

麻衣さんにとっての後悔を覚えているでしょうか。それは「咲太が1番辛かった時に、そばにいてあげられなかったこと」です。ただでさえ芸能活動で忙しい麻衣さんが咲太と一緒にいられる場所は学校です。しかし、卒業してしまえばその時間さえもなくなってしまう。咲太のそばにいられる時間が減ってしまう。麻衣さんは咲太と離れたくなかった。古来からの言い伝えでは、夢の中に知っている人が出てきた場合、その人は自分のことを好いていると解釈されたそうです。それは逆に言えば、好きな相手の夢の中に行くことができると考えられていたことの裏返しであり、つまり、咲太の夢に出てきたランドセルガールを生み出したのは麻衣さんであると解釈できるわけです。


③「ランドセルガール」の特徴

「ランドセルガール」は子役時代の麻衣さんそのものです。咲太も「似すぎている」と言っているほどに。しかし、咲太は子役時代の麻衣さんを知らないはずです。麻衣さんの子役時代の映像を観て「似ている」と言ったわけですからね。では、なぜ咲太の知らない子役時代の麻衣さんが夢に登場できたのか。それは咲太が生み出したのではなく、麻衣さんが生み出した存在であるから、と考えると説明がつきますね。

麻衣さんにとって、子役時代の自分は最も周囲から愛されていた自分です。好きな相手の夢に登場するなら、なるべく愛される姿でいたいですよね。

ランドセルガールの「おじさん、迷子?」という問いかけも、迷える咲太を導きたい、助けになりたいという気持ちの表れかもしれません。実際、思春期症候群に陥った咲太を導いたのはランドセルガールですからね。ランドセルガールがしきりに咲太を心配する様子も麻衣さんらしいです。


④過去の後悔を乗り越えた麻衣さん

再びのランドセルガールの導きによって、自分の存在が認識されない世界に戻った咲太。

時を同じくして、麻衣さんは咲太のことを思い出します。麻衣さんが思い出すシーンも観たかった。

咲太の身に起こっている異変、思春期症候群に気づいた麻衣さんは仕事を抜け出し、咲太の元に駆けつけます。この時点で、咲太はまだ麻衣さんにしか認識できていない。咲太のピンチに、今度こそ麻衣さんは間に合いました。その夜、咲太が思春期症候群を乗り越えるために、麻衣さんは咲太を肯定して、抱きしめてあげます。

寝てしまえばまた咲太のことを忘れてしまうかもしれない。だから麻衣さんは一睡もすることなく、夜通し咲太を見守り続けました。

その後、咲太は無事に思春期症候群を乗り越えることができました。

麻衣さんが咲太の元に駆けつけて以降、ランドセルガールは現れていません。それは麻衣さんとランドセルガールが同時に観測できない、いわゆる同一の存在であることの証明かもしれませんし、麻衣さんも後悔を乗り越えたことで思春期症候群であるランドセルガールは消えたからなのかもしれません。


⑤まとめと、残された謎

以上の考察から、私は「ランドセルガール」を麻衣さんの思春期症候群だと考えています。

つまり本作は咲太、ひいては梓川家の思春期症候群の完治の話であると同時に、麻衣さんの密かな思春期症候群の話であると思います。

麻衣さんもいずれ梓川家の一員になるわけですから、咲太の家族の物語は当然、麻衣さんの家族の物語でもあるわけですね。

そう考えると、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』は本当に高校生編の集大成として完璧な内容だと思いました。何度でも観に行きたいですね。残された謎である、アカギさんという同級生や、霧島透子というシンガー。順当に考えればその2人には何か関係がありそうですが、それらの物語は今後の大学生編で描かれることでしょう。


大学生編のアニメを待っても良いのですが、その頃まで生きているかどうかわからないので、これからは原作でも咲太と麻衣さんの物語を見届けようと思います。

もちろん、大学生編のアニメも楽しみにしています。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。