遅くなりましたが、2022年楽曲10選です。




10. インフィニット / 岡咲美保

作詞:RUCCA / 作曲・編曲:EFFY(FirstCall)

TVアニメ『Extreme HeartsOPテーマ

https://youtu.be/XJ7Dm3tVenM

まさにアニメのオープニングに相応しい楽曲。

その疾走感とピコピコ音の気持ちよさから、楽曲10選の紹介はこの曲から始めたいとすぐに決まったほどに、始まりを感じさせる良曲。

Extreme Hearts』はツッコミどころも多いが、古き良き構成のスポ根アイドルアニメなので一見の価値あり。なぜかコアなファンが多く、特になのはシリーズが好きだったオタクはたぶんハマる。



09. ゆるパカHAPPY DAYS! 

歌唱:

ウオッカ(CV.大橋彩香)
ダイワスカーレット(CV.木村千咲)
ツルマルツヨシ(CV.青山吉能)
シンボリクリスエス(CV.春川芽生)
タニノギムレット(CV.松岡美里)

作詞:松井洋平/作曲:本多友紀 (Arte Refact)/
編曲:水野谷怜 (Arte Refact)

Webアニメ『うまゆる』第1弾主題歌


豊作だったウマ娘楽曲の中で私が選んだのはこの曲。ジャズみたいな音が好き。ウマ娘楽曲は他にも良い曲がたくさんあった中でこの曲を選んだ理由は、私の好きな音が多いからと、ライブで観た時に一番楽しかったから。間奏のピアノからのベースの入りがグッとくる。



08. Feel You, Heal You / ヒーラーガールズ

作詞:松井洋平 / 作曲・編曲:高橋諒

TVアニメ『ヒーラー・ガール』OPテーマ


今年も高橋諒さんの楽曲が入ってきた。ヒーラーガールズの2ndミニアルバム収録の「Feel You, Heal You sêrênité〜」のリアレンジバージョンではあるが、このバージョンのリリースは2022年なのでギリギリセーフということで。

とにかくシンフォニックなサウンドが気持ちいい。歌声も曲も、重なる音もそうでないパートも、音楽療法を題材にした作品に相応しい美しさが良い。



07. 花の塔 / さユり

作詞・作曲:さユり / 編曲:宮田レフティリョウ

TVアニメ『リコリス・リコイル』EDテーマ

https://youtu.be/WIKKyrGGaDk

2022年、最もイントロにぶち上がった楽曲。

令和のGet wild。

覇権アニメ『リコリス・リコイル』の立役者。

特に3話と11話の仕事っぷりには感嘆した。

サビ前のテテテテーンテテンの音も好き。



06. ギターと孤独と蒼い惑星 / 結束バンド

作詞:ZAQ / 作曲:音羽-otoha- / 編曲:akkin 

TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』挿入歌

年末に発売したアルバムが7万枚の初動を売り上げるという化け物じみた人気バンド、結束バンドから一曲。作中の設定で主人公の後藤ひとり(ぼっち)がボーカルの喜多ちゃん(陽キャ)に歌わせたら面白いだろうと言われて書いたという陰キャ歌詞が良い。サビ前の3文字フレーズからサビ頭の繰り返しフレーズの力強さが異常。ボーカルに負けずと掻き鳴らされるギターのサウンドがまるで一緒に歌っているように聞こえ、作詞の設定も相まって完全に"ぼ喜多"(ぼっち×喜多ちゃんのカップリング)である。



05. 青100色 / 伊藤美来

作詞:川本真琴、日吉円子 /

作曲:川本真琴 / 編曲:水口浩次

TVアニメ『古見さんは、コミュ症です。』

第2クールOPテーマ



曲が、音が、好きすぎる。流れるように追加されていく様々な音色や、Bメロの「ティロティロティロティロ」という謎のキラキラ音が私の胸を鷲掴みしてきた。全体的に緩やかなメロディーからのサビラストの畳み掛けるようなフレーズのギャップも良い。サビのメインがストリングスなのも好感触。文句なしに私が好きな構成の楽曲である。



04. やじるし→ / ぽかぽかイオン

作詞:岩里祐穂 作編曲:山下宏明

TVアニメ『スローループ』OPテーマ



声優アーティストの東山奈央さんと安野希世乃さんにより結成された春限定ユニット「ぽかぽかイオン」の楽曲。イントロからアウトロまで通して曲が好きすぎる。徐々に音が増えていく構成も私好みで、加えてコーラスのバランスが良い。要所で抑えめに響くトランペットの音がたまらない。クラシカルなサウンドと東山奈央&安野希世乃の歌声の相性の良さが存分に発揮された名曲。



03. 続く話 / せるふとぷりん(CV:稲垣好&市ノ瀬加那)

作詞・作編曲:佐高陵平

TVアニメ『Do It Yourself !! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』EDテーマ



穏やかなアコースティックサウンドが2人の関係性を表現している最高ソング。曲としては所々に差し込まれる口笛のような音が推しポイント。そして歌詞と歌声の尊さ。せるふを演じる稲垣好さんの歌を先日イベントで拝聴したが、めちゃくちゃ上手い。しかし特筆すべきは、この楽曲では見事に「せるふ」として歌い上げている点だ。キャラソンをキャラクターとして歌うことができるというのは声優として重要なスキルだ。特に「せるふ」の声は特徴的で、稲垣好さんの能力の高さを伺わせる。これからの活躍が非常に楽しみな方である。この曲が収録されたCDには作品のOPとEDが収められているわけだが、追加でインストバージョン以外にジャズテイストのCafe Mixやテクノ調のKawaii Mixが収録されており、どのアレンジも見事でオススメしたい名盤である。





02. はじまりのセツナ / 蝋梅学園中等部1年3組

作詞・作曲・編曲:杉山勝彦

TVアニメ『明日ちゃんのセーラー服』OPテーマ



2022年で最も私が推している作品、『明日ちゃんセーラー服』。そのメインキャラクター13人で歌われた楽曲。クリエイターはAKB48や坂道系の楽曲を数多く手掛けている多人数アイドルソングのスペシャリストだ。バンドサウンドとストリングスを織り交ぜた曲構成は美しく、少女たちの特別な青春の尊さを見事に表現している。歌詞も作品にマッチしており、公式で公開されているリリックビデオの出来が天才なのでぜひ観てほしい。作品の魅力が4分間にこれでもかと言うほど詰まっている。歌声の絶妙な重なりが魅力の1曲だが、欲を言えば歌っているキャストひとりひとりのソロバージョンを聴いてみたい。何よりTVアニメの2期を作ってほしい。制作のClover Worksは近年の話題作をいくつも世に出している新進気鋭の制作会社なのでずいぶん先の話になるかもしれないが、生まれ変わっても待ち続ける所存なので何卒。本当に素晴らしい作品なので原作も合わせてぜひ触れてほしい。


原作はWeb漫画アプリ「ヤンジャン!」で連載中

アニメはアマプラでも配信中

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09PT93YP1/ref=atv_dp_share_cu_r



01. Wish / 小倉唯

作詞・作編曲:鶴﨑輝一


2022年は小倉唯さんの声優アーティスト史にとって特別な年になった。アーティストソロデビュー10周年の皮切りでもあるが、何よりキングレコードから日本コロムビアへのレーベル移籍が大きいだろう。今回選出した楽曲はレーベル移籍前最後のアルバム『Tarte』に収められた1曲である。正直かなり悩んだ。年末にリリースされたレーベル移籍後初のシングル『Love ∞ Vision』の楽曲がどれも甲乙付け難いほどに素晴らしかったからである。それでも、それらを押さえてこの曲を選出した理由はいくつかあるが、1番の理由は声優アーティスト小倉唯としてのひとつの集大成として印象的な楽曲であることだ。クリエイターは2020年にリリースされた12thシングルの表題曲で初めて小倉唯さんに楽曲提供をされた方で、ずっと前から楽曲提供をしているという訳ではない。その曲はカッコいいものからミドルバラードまで様々だが、メッセージ性の強い楽曲が多い印象を受ける。「Wish」もかなり強めのイントロから始まる疾走感のある楽曲だ。それを見事に歌い上げる小倉唯さんの歌声も力強く、デビュー当時からは想像できなかった歌唱である。そして歌い出しの歌詞「欲しかった言葉は君の声じゃないとダメみたい」というフレーズが良い。小倉唯さんの歌声でないとダメなのである。この曲は、キングレコードで10年間歌い続けてきた小倉唯さんだからこそ、歌い上げることができるようになった楽曲なのだ。小倉唯さんの進化した歌声は、個人的にストリングスのサウンドと相性が良いと考えている。レーベル移籍後もまだまだ様々な歌声を届けてくれるはずの小倉唯さん。きっと『Love ∞ Vision』のようにさらに新しい自分の姿を見せてくれるだろう。非常に楽しみである。名盤『Love ∞ Vision』についてはまた別の記事で語らせてほしい。もちろん「Wish」が収められた『Tarte』も小倉唯さんの集大成となる名盤であり、他にも様々な小倉唯が詰まっているのでぜひ聴いてほしい。




以上。

選出に悩みすぎて年を越してしまったが、私らしいラインナップになったと思う。

ほぼアニタイである。

今年もたくさんの楽曲とアニメ作品を摂取していきたい。




最後に、今回は惜しくも選外となったが、紹介したいアルバムがある。

福元幹(CV:斉藤朱夏)のミニアルバム『hem』である。


福元幹は『明日ちゃんのセーラー服』の作中に登場するアイドルだ。主人公である明日小路がセーラー服に憧れるキッカケになる存在ではあるものの、それほど作中に頻繁に登場するわけではない。そんなキャラクターが歌う楽曲がミニアルバムになったわけだからすごい。しかも歌唱を担当する斉藤朱夏は作品の大ファンであり、魅力を語る姿はまさにオタクとも言えるほどの熱量を持った方である。もちろん福元幹への解像度も高く、見事に歌唱で存在を表現している。表題曲でもある「hem」は「裾(すそ)」という意味の単語であり、風に靡くセーラー服の尊さや、それを着る女の子(≒明日小路)の魅力が詰まった楽曲になっている。叶うならば、この曲を作中で私の推しキャラでもある木崎江利花役の雨宮天さんに歌ってほしい。それを聴きたい人生だった……

「hem」以外にも様々なテイストの曲が収められている名盤なので、ぜひ聴いてみてほしい。付け加えると、アニメ放送当時にこのミニアルバムのCMが作品の幕間にも流れていたわけだが、まるで自分が明日ちゃんの世界に飛び込み、その世界のCMを観ているのではないかという錯覚があった。そんな効果まで見込んでこの作品をリリースしようと思ったのであれば、製作陣はパリピ孔明も驚く天才軍士であるだろう。


以上、ありがとうございました。


緋眼影狼

2023/01/15