「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉が監督、「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が脚本を務め、飼い猫をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人、不器用な4人の男女を描いたラブコメディ。
今泉と城定が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。漫画家・町田亜子と週刊誌記者の広重の夫婦。広重は同僚の真実子と浮気中で、亜子も編集者の松山と体の関係を持っており、夫婦関係は冷え切っていた。離婚間近の2人は飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉めていた。
そんな矢先、カンタが家からいなくなってしまう。亜子役を「追い風」の山本奈衣瑠、広重役を「孤狼の血 LEVEL2」の毎熊克哉、真実子役を「階段の先には踊り場がある」の手島実優、松山役を「ミュジコフィリア」の井之脇海が演じるほか、お笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介、中村久美らが脇を固める。
今泉力哉
福島県立安積高等学校、名古屋市立大学芸術工学部視覚情報デザイン学科卒業。卒業制作の映画が不満足なものに終わり、一旦映画監督を諦める。シナリオを書きたいと思っていたが、普通にシナリオ学校に行ってもつまらないと考え、大阪NSCに26期生として1年間通う。同期には和牛、かまいたち、藤崎マーケットなどがいる。NSC講師の放送作家数人から「本当は物語をやりたいんでしょ」と指摘されたことでお笑い芸人の道を選ばず、映画の道へと戻る田中圭主演の恋愛映画、今泉力哉監督に聞く「上京前、吉本NSCに通っていた」。上京して映画学校ニューシネマワークショップを受講。映画館アルバイトを経てENBUゼミナールの職員として、山下敦弘のワークショップアシスタントなどを経験。その傍ら、自主制作映画を作る。
『たまの映画』や『終わってる』を監督したのち、2012年、モト冬樹生誕60周年記念作品『こっぴどい猫』を監督する。2013年、『サッドティー』が第26回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品される。2014年、『鬼灯さん家のアネキ』を手がける。2016年、『退屈な日々にさようならを』が第29回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品される。
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