SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、小松菜奈と坂口健太郎の主演、「新聞記者」の藤井道人監督がメガホンで映画化。数万人に1人という不治の病に冒され余命10年を宣告された20歳の茉莉は、生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めていた。

ところがある日、地元の同窓会で和人と出会い恋に落ちたことで、彼女の最後の10年は大きく変わっていく。脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和と「凛 りん」の渡邉真子。「君の名は。」「天気の子」など新海誠監督のアニメーション映画で音楽を手がけてきた人気ロックバンドの「RADWIMPS」が、実写映画で初めて劇伴音楽を担当。




大学在学中、入江悠監督や鈴木章浩監督の作品に助監督として参加する一方で、脚本家・青木研次に師事。19歳から映像ディレクターとしてCMやPVを手がける。大学卒業後はフリーランスとして活動し、オリジナルビデオ作品やインディーズ長編映画などで企画・脚本・監督を務める。大学時代に知り合ったプロデューサーの奥山和由の提案で伊坂幸太郎の小説「オー! ファーザー」の脚色を手がけ、数年後に監督を打診され承諾、14年に公開された同作で商業映画監督デビューを果たした。その後は、「TOKYO CITY GIRL」(15)、「全員、片想い」(16)、「青の帰り道」(18)、「デイアンドナイト」(19)などの作品を手がける。19年にメガホンを取った、東京新聞の記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションが原案の社会派映画「新聞記者」は、現代の社会に斬り込んだ映画として口コミで評判が広まり、観客動員数33万人、興行収入4億円を突破する大ヒットを記録。同作で日本アカデミー賞の優秀監督賞を受賞した。