芥川賞作家・小川洋子の小説「ホテル・アイリス」を、永瀬正敏主演で映画化した日本・台湾合作による恋愛ドラマ。海沿いの寂れたリゾート地。日本人の母親が経営するホテル・アイリスを手伝っているマリは、ある嵐の夜、階上に響き渡る女の悲鳴を聞く。

男から罵声と暴力を浴びせられ取り乱す女の姿に衝撃を受けるマリだったが、その一方で、自分が男の振る舞いに激しくひかれていることに気づく。男はロシア文学の翻訳家で、小舟で渡った孤島でひとり暮らしているという。住人たちは、男が過去に起きた殺人事件の真犯人ではないかと噂する。

一方のマリもまた、台湾人の父親が事故死した過去を持ち、心に深い闇を抱えていた。2人はいつしか愛と死の香りに満ちた禁断の世界へとのめり込んでいく。男を永瀬、マリを台湾の新星・陸夏(ルシア)が演じ、「郊遊 ピクニック」のリー・カンション、「赤い雪 Red Snow」の菜葉菜、「菊とギロチン」の寛一郎が共演。監督・脚本は「青い車」「黒四角」の奥原浩志。



【陸夏】
 日本の皆さん、こんにちは。私は陸夏(ルシア)です。私がヒロインを演じた「ホテルアイリス」が、まもなく全国の劇場で公開されます。ぜひ劇場にお越しいただき、スクリーンでご覧ください。待ってます!

菜葉菜
 異国の孤島での撮影はとても刺激的だった。台湾の名優との触れ合いも、海外スタッフと初めて組む現場にも心が躍り、毎日がサプライズの連続だった。無国籍な世界観で繰り広げられる崇高なラブファンタジー。ハロウィン仮装のような菜葉菜もほんの少し楽しんでください。

寛一郎
 この映画は3年前に台湾の金門島と言う素晴らしい、日本とはまた違った空気感が漂うロケーションで撮影しました。小川洋子さん原作の「ホテルアイリス」は、登場する一つ一つが良く表現されており一瞬で小説の中に入り込める力を持っていました。そして奥原浩志監督、台湾スタッフと素晴らしい時間を共有しながらこの映画に挑んだことを覚えています。主演のルシアさんは日本語のセリフも多く苦しい中、いつもスタッフさんや僕達を笑顔にしてくれました。彼女が萌芽していく瞬間がこの映画を通して見られると思います。

リー・カンション
 皆さん、こんにちは。リー・カンションです。「ホテルアイリス」の日本公開をとても嬉しく思っています。この映画は台湾の金門島で撮影しました。参加できてとても光栄でした。この映画の中で私はあの世からの使者を演じました。あの世とこの世を往き来する船頭の役です。コロナの影響で日本に行けず、プロモーションにご協力することが出来ません。この映画の成功を祈っています。どうか映画館に足をお運びください。映画館では感染予防をお忘れなく。このコロナ禍が早く収束しますように。ありがとうございます。

奥原浩志監督】
 2018年12月に撮影をしました。今思えば夢の中にいるような日々でした。それからいろいろありました。ようやく完成し、皆様に見ていただけることを心から嬉しく思うと同時に、誇りにも思います。ここまで私を支えていただいたすべての方々に感謝します。この作品が皆様の心に残るものであることを願ってやみません。

金勝浩一
 「ホテルアイリス」公開おめでとうございます。撮影は台湾の金門縣で撮影しました。土地の空気感が映画に奥行きを与えていただきました。

【スワペック ・コバレフスキ】
 今回の公開はおめでとうございます。様々なことを考えさせられる深いテーマで、素晴らしい作品だと思います。たくさんのお客さんにご覧いただけたら良いですね。