サンエックス株式会社の人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化し、スマッシュヒットを記録した「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」に続く劇場アニメ第2弾。
とある秋の日、キャンプへ出かけたすみっコたちは、空にいつもより大きく青く輝いている月を発見する。「5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやって来て夢をかなえてくれる」という伝説の通り、すみっコたちの町に魔法使いの5人兄弟が出現。彼らはあちこちに魔法をかけ、町中をパーティ会場のように彩っていく。
楽しい夜にも終わりが近づき魔法使いたちは月へと帰っていくが、たぴおかが魔法使いのすえっコ・ふぁいぶと間違えられて連れて行かれてしまう。前作に続き、井ノ原快彦と本上まなみがナレーションを担当。「夏目友人帳」シリーズの大森貴弘が監督を務め、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子が脚本を手がけた。
井ノ原快彦「すみっコぐらし」の“推しキャラ”はえびふらいのしっぽも「とかげに浮気しそう」
V6の井ノ原快彦と女優の本上まなみが10月22日、東京・築地の東劇で行われた「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」のお披露目試写会で舞台挨拶に登壇した。
「すみっこにいると、なぜか落ち着く」というネガティブで個性的なキャラクターたちが織り成すファンタジー作品。2人は、映画第1作「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」(2019)に続きナレーションを担当した。
井ノ原は、「第2弾があるらしいという噂は聞いていたけれど、僕のところに話がなかった。違う人なのかなあと思っていたところにオファーが来たので、良かったあと思った」と安どの笑み。本上も「(オファーがなく)すごく不安だった」と吐露した。
大森貴弘監督は、「僕の中ではずっと2人にお願いするつもりでいた。いろいろと誤解があって、遅くなってしまいました」と告白。すると、井ノ原は「決めているんだったら、早めに声をかけてくださいよ」と嘆き節。それでも、収録は「自分の中で考えていることはあったけれど、大森監督がいろいろご指導くださり任せておけば大丈夫と思った。充実した時間でした」と振り返った。
本上は、「1作目は、容赦なくストーリーを進める人だったので、今回はどうやらなければいけないのかとドキドキしていた」と苦笑。結果は、「容赦のなさは、ちょっと薄まっています。井ノ原さんとまたご一緒できてうれしかったし、楽しいひと時を過ごすことができました」と満足げに話した。
推しのキャラクターを問われると、井ノ原は「前々から『えびふらいのしっぽ』と言っていたけれど、今回は『とかげ』に浮気しちゃいそう。グッと引き込まれて、『とかげ』を好きにならない人はいないんじゃないかな」と力説。さらに、映画オリジナルキャラクターの魔法使いの「ふぁいぶ」を挙げ、「僕も6で頑張っているので共感した」と来月1日で解散するグループへ思いをはせた。
本上は、「もともと私に近いと思っていたのは、断トツで『しろくま』」とアピール。さらに、「ふぁいぶ」も「食いしん坊で、私もそうなので好きかな」と明かした。
井ノ原は、作品について「感想や見どころを聞かれても、ついかわいいと言ってしまう。かわいい、プニプニしていることがこんなにも人を幸せにしてくれるのかと思う。この世の中もそうなっていけばいいと思う」と力説。そして、「一人を見ていると、完璧である必要はないと思わせてくれる。見終わったら人に優しくなれるし、次の日に新しい自分になれる作品です」と自信をのぞかせた。
「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」は、キャンプに出掛けたすみっコたちの下に魔法使いが現れる不思議な一夜を描く。11月5日から全国で公開される。