世界観ブログ
第6話
母はついに家を出ていってしまったあと、
私たち姉妹はお父さんの実家に預けられることになります。
父は子供の世話を一切したことがなかったので、
おばあちゃんがみていてくれていたようです
その頃母はというと、
母のおばあちゃん、
私たちでいうひいおばあちゃんの家に逃げたそうです
母は毎日毎日借金の取り立て屋さんが来ることで、
いつの間にか心が壊れてしまっていました
私は当時はまだ3歳だったので、
母がそんな状況だとは、
大人になるまで全く知ることもありませんでした
ただ、母に置いていかれたことが、
本当に凄くショックだったのだけは覚えています
それからしばらくして母は心を立てなおし、
無事私たちの元へ戻ってきてくれました
でもその時のことは正直あまり覚えていません
置いていかれたことのショックが大きかったのだと思います。
父の実家に私たち姉妹を迎えに来た母…
私を見た母はびっくりしたそうです
私はマヨネーズを直に吸って、丸1本食べていたそうです。
どうやら、おばあちゃんが私に与えていたようで
おばあちゃんもまた、変わり者
料理は一切せず、腐ったお惣菜を食卓に出したり、
1人息子が可愛い、息子が1番、孫は次。
だから息子が何をしても許していて溺愛だったそうです
そうなると、嫁は余計後回しですよね
母が帰ってきてくれなかったら、
私たち姉妹はどうなっていたのでしょうか
そしてついに私が5歳の時、
両親は離婚します。
母は当時はまだ珍しい、
シングルマザー
として、再スタートをきることになりました。
母の時代、シングルマザーに対する世間の差別は強かったそうです
ここから母は、苦労苦労の人生になっていきます。
この頃、私は5歳、妹は2歳、
まだまだ幼い子供でした。
私たち姉妹は親の決められたことに、
ただただついていくしかできませんでした
続きは次回