ひとりごと。 | 寛解した元メンヘラ女のひとりごと

寛解した元メンヘラ女のひとりごと

PTSD、境界性人格障害、ACなどが寛解した元メンヘラ女のひとりごと。


安定剤や抗鬱剤は、私にとって簡単に『重病人』になれるスーパーアイテムだった。

まだまだ薬に関しての規制も甘く、効かないと言えば次々と新しい物や強い薬効をもつ物が処方された時代。ジェネリックもまだ無くて、全てが先発の物ばかり。

メンヘラ軍勢の中で、どれだけ強い薬を処方されているか、毎日どれだけの量を飲んでいるかを競うかのように、私は薬に溺れていった。

少ない量で死に至る薬を持っている事がステータスで、あの頃に知り合ったメンヘラ仲間達のほぼ半数は死んでしまった。

いつでも死ねるという安心感もあった。

オーバードーズをすればこの世からしばらく離れていられるし、煩わしい人付き合いもしなくていいし、仕事にも行かなくて良くなるし。何においてもメリットしかないスーパーアイテムだったんだ。

20代前半はほとんど閉鎖病棟に居て、そのうちの2割くらいは保護室に入れられていた。

病人で居れば家族も優しかったから。

愛情確認みたいなものだったのかな、いま思えば。

そのせいで肝臓も心臓も膵臓もぼろぼろだし、後悔してないといえば嘘になる。でもね、あの頃はそうしないとしんどくて辛くてどうしようもなかったんだ。