7/14のLINE配信を途中から、と
7/20までのディレイ配信を観た。
公演チケットはもちろん、live viewingすら
全く取れなかったこの作品。
まず最初に感じたのは「違和感」。
日本三大仇討ちのひとつ、曽我物語を
髭切膝丸が演じる・・・ん?なんで?
っていうか、そもそも、「双騎出陣」だよね?
ミュージカル刀剣乱舞では、加州清光の単騎出陣が大人気で
アジアツアーまでやっちゃうほど。
加州清光たった一振りで歌って踊って殺陣も見せる。素晴らしいLIVE作品がある。
その流れから想像する双騎出陣なら
髭切膝丸が二振りで歌って踊って殺陣も見せる
そんなステージを期待するよね?
世の刀ミュファンの意見は賛否両論らしいけど
あたしは正直がっかりした。
いや、曽我物語が悪いんじゃない。
演劇作品、ミュージカルとしては
短編とはいえ、よく出来ている作品だと感じたのに
それでもがっかりしてしまうのは
「双騎出陣」じゃ、ないじゃん?ってこと。
曽我兄弟の仇討ちに、時間遡行軍が介入しようとして
それを阻止するために髭切膝丸が出陣するなら
刀ミュ、だよ。それなら何の問題もない。
前半にそういう短編をやって
後半LIVEなら、双騎出陣と言えるだろう。
また、加州清光の単騎出陣の流れからなら
髭切膝丸でひたすらLIVEをやってくれても
それをファンは期待していたんだから
刀ミュの楽曲を駆使して、二振りでのLIVEを
作ってくれれば良かったのに。
どうして、三浦宏規くんと高野洸くんに
曽我兄弟をやらせてしまったんだろう。
曽我兄弟と髭切膝丸兄弟は
別のキャラクターだ。
そして、刀ミュは2.5次元舞台だ。(ここ、重要)
ゲーム由来の髭切と膝丸という、刀剣男士の
活躍が、見たいのだ。
曽我物語は、曽我物語で
別の枠できちんとやってくれたら
それはそれで、楽しめたはず。
だからこそ、もったいないし、悔しい。
もっとたくさん、髭切膝丸の歌とダンスを
堪能させてほしかったし
もっと「主」とのコミュニケーションも
とってほしかった。
2.5次元舞台は、通常の演劇作品とは違う。
違っているから良いのであって
2.5次元に求めている世界観を
守って欲しかったと強く感じた。
昨年末まで毎年続いてきた真剣乱舞祭でも
刀剣男士たちが加州清光を取り合ってみたり
百物語を語ってみたり、祭り対決を楽しんだり
それもすべて、刀剣男士として、見せてくれる事に
意味があったし、素晴らしい作品になっていたのだ。
刀剣男士を演じている俳優たちが
ほかの作品でほかのキャラクターを演じるのは
何の問題もない。ほかの作品でも活躍して欲しいと思う。
しかし、刀剣乱舞の世界の中では
彼らに刀剣男士の仮面を外して欲しくない。
MCの時でも、カーテンコールでも
刀剣男士として振舞ってくれることが
ファンタジーなのに。
そのファンタジーを壊して欲しくはなかったと
痛切に感じてしまったのだ。
三浦宏規くんも高野洸くんも
ダンスも歌唱力も素晴らしい俳優さんだからこそ
素晴らしいLIVEを見せてくれることを
期待していたがゆえに
悔しくて仕方ないのだ。
エゴと言われればその通り。
でも、ファンというものは
自分の望む姿を見せてくれるものを期待するものでしょう?
実在しない、2.5次元の存在にファンタジーを期待し
彼らの発する、そのキャラクターとしての
セリフや動きに歓喜する。
刀剣男士は我々審神者にとって
アイドルなんだから。
刀剣男士の仮面を付けた時だけは
「刀剣男士」で居てくれることが
刀剣乱舞のファンタジーなのに。
曽我物語の出来も良かっただけに
悔しくて仕方ないのだ。
混ぜちゃ、ダメ。
混ぜるな危険、なんだよ。絶対。