☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°


hime:『ちょ、ちょっと…



確かめるって何?



何があったの??』




話が全く分からず、ついていけないながらも、




奈月の言う、『あの女』が、M先輩を指している様な気がして…





奈月:『あの女が…





あの女が、




Yにちょっかい出してんのよっ!!!』




(◎o◎;)



hime:『えぇっ?




奈月、意味がわかんないよ!



今どこ?



私、今すぐ行くから待ってて!』





いても立ってもおられず、急いで奈月の元へ向かいました。







急いで向かいながらも、頭はフル回転。


いろんな人間関係を確認しながら、M先輩とY先輩の接点を探す…




んんんんん…



ってか、



M先輩の彼氏はよっしぃー先輩じゃなかったのか?



妊娠説はガセ?



考えても分かるはずが無く、巨大迷路に迷い混んだまま抜け出せなくなっていました…




☆.。.:*・°☆.。.:*・°


急いで向かうと、機嫌の悪そうな奈月がいました。



膨れっ面は、怒っているようにも見えましたが、必死に涙を堪えた顔にも見えました。



hime:『どぉいうこと?』




奈月:『どぉもこぉもないわよ!




昨日、カラコ先輩から教えてもらったの!



M先輩の次の狙いがYだって!



既に色々仕掛けてるみたいなの!



先輩の言うことが本当か確かめてやる!



本当なら許せないっ!』



奈月の怒りはMAXに達しており、止めることはできませんでした。



ただ、奈月の言う通りにY先輩の家へ…




Y先輩の家に着き、ちょうどインターホンを鳴らそうとした時っ!



中から人がっ!!!




奈月もhimeも一瞬怯みました。









が…





中から出てきた女性は、奈月の顔を見るなり、

『あら奈月ちゃん、いらっしゃい。



今日は皆で集まる約束でもしてるの?


ちょっと前に、他のお友達もいらしてるわよ。』



どうやら、この女性はY先輩のお母様。



奈月は面識があるようです。



Y先輩のお母様は、奈月とhimeに軽く挨拶を済ますと、上がるように進め、玄関から2階へ声をかけます。

『Y~
お友達がお見えよ~


お母さん、仕事行くから、あとよろしくね~』


そぉ言うと、私たちを部屋に上がるように勧め、仕事へ向かいました。




奈月は慣れた様子で階段を上り、先へ進みます。

その後を必死に追いかけるhime。



奈月の歩き方は、わざと足音を立てない様に、のっそり歩いていたので、himeも真似っこ。



そして、1番奥の部屋の前で立ち止まり、


呼吸を整え…





一気に扉を開けたのです!




その瞬間っ!




『何してんのよ~



<<o(>_<)o>>』




奈月の怒り狂った声が響き渡りました。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°


hime:『…昨日、私…
奈月と一緒だったよ…』


穂高:『そぉなの?』


穂高は少し驚いたような言い方をしましたが、そこに突っ込むことなく、いきさつ?を教えてくれました。



奈月から電話きて、誘ったら、来るって言うから、合流した。
合流したのは10時過ぎ位。

盛り上がって、12時過ぎまで一緒だった。


12時過ぎに電話が鳴って、奈月は急きょ、慌てて帰ってった
と…。






( ̄~ ̄;)
確か、打ち上げから抜けたのが9時位。



himeとバイバイした後に合流…?



時間的には、可能だけど…


いつもなら、himeも誘ってくれるよね…?



himeと一緒の時に奈月は穂高に電話したけど、合流なんて話、一切無かったと思う。



himeが帰った後に電話したの?




穂高に電話したのは、今日の良ちゃんの行動が知りたかったから。
朝早く来たのは、よっしぃー先輩の行動を見張るため。


現れるはずのない良ちゃんがここにいる…




hime:『今日から冬期講習じゃないの?』


焦る気持ちを悟られないように、平静を装う。



穂高:『あぁ~今んとこ俺はサボる予定。お前どうする?』


良ちゃんに問う。



あの~穂高くん。
(-.-;)


昨日の奈月さんの言葉覚えてます?

今日、あなたが塾サボって、良ちゃんが行ったら、多分、女王の雷が直撃すると思われますが…



その時、コート脇に置いていたhimeのピッチが大音量で鳴りました。
( ̄○ ̄;)



そうだ…
シュート練習してても気付くように音量MAXにしてたんだ…



良ちゃんの返事も聞かずに、慌てて駆け寄りピッチのディスプレイを見ると…




『奈月』




の文字。




急いで電話に出ると、
奈月:『もしもし?


ごめん!着信気付かなかった!』



てっきり朝寝坊かと思いきや、意外にしっかりした声。



あれっ…?
(゜_。)



拍子抜けするのと同時に、電話に耳を澄ますと、やけにバックが騒がしい。


hime:『…



奈月、今…どこ?』



奈月:『今、Yの家の近く。』


Yとは、奈月の彼氏で、同じ学校の先輩。


奈月ほどの美人が何故?と思うほど、パッとしない先輩です…



目立たな~い、
地味~ぃな方。




『なんで?

今日は朝から学校来るって言ったじゃん!』



少しイラッとして奈月に投げ掛けます。


奈月:『ごめん。状況が変わったの。今、確かめに行くとこっ!!』


そう言いながら、足早に歩いている様子が伝わってきます。


もしかして、少し怒ってる?




hime:『状況が変わったって何よ?




喧嘩したの?』




奈月:『違うわよ!



(`ε´)



あの女…







何考えてんのか
わかんないっ!!!』



明らかに怒りきった声でした。

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数か月振りに見る良ちゃん男の子は、




少し背が伸びてアップ



成長期ってスゴイな…
って思いました…




じゃなくて…(汗)








何故ここに良ちゃんが…!?
(゜ロ゜;)





himeと良ちゃんは、
学校学校が違います。



himeは普通の公立、
良ちゃんは私立の男子校です。




他校の良ちゃんが何故ここに…?



不思議に思いながら、ついジ~ッと見つめて…




ってより、



突然のサプライズに呆然とするhimeがいました。



びっくりではなく、
前よりかっこよくなったかも…なんて思ってて…




はぁ~(*´ο`*)=3
未練いっぱい…






そんなhimeにまず気付いたのは、良ちゃんでした。



でも…



何も言わず、
何の反応も見せず、



あからさまに視線を逸らすと、
穂高の後を歩きながら、himeに近付いてきマス…



穂高:『誰もいないと思ったのに…先客がいたなあせる


hime:『…』



穂高:『今日は、どうした?なんでこんな早いの?』



なんでって言われても…
答えれるわけもなく、穂高の質問は聞き流されました…




hime:『…なんで一緒にいるの…?』





穂高:『あぁ~昨日の夜、遊んでて、




途中から奈月も合流してさぁ、




そのままオール。



こいつ、うちに泊まったの。




今日、部活休みって言うから、連れ回してんの』



んっ?!



昨日、奈月はhimeと一緒だったゾ…?



hime:『…昨日…?



私…



奈月と一緒だったよ…』




その言葉に良ちゃんの表情は一気に変わったのでした。

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12月24日クリスマスツリー


世はクリスマスクリスマスツリー


あちこちからクリスマスソング音譜が聞こえてくる。


そんな日に、himeは女王奈月に逆らえず、朝っぱらから学校にいました。


早く来たところで、何ができるわけでもないのですが、圧倒的迫力で、




『明日は9:00集合ね♪』

と言われたら、逆らえません…



(ノ_・、)



かと言って、部室にいても、やることないので、

1人体育館でシュート練習をしていました。

シンとした体育館にボールが跳ねる音だけが響き、



ふと気がつけば、約束の時間はとっくの昔に過ぎているのに、奈月の姿が見えない。




あんにゃろ~


(-"-;)



寝坊しやがったな~むかっむかっむかっ



念の為、ピッチ携帯を確認するもメールも着信も無し。



他に誰がいるわけでもなく、たった1人で、寒く静かな体育館にいるのは、

とても淋しく、とりあえず更衣室に戻ろうと、出口の方に視線を向けた時でした。











・・・






!!!!!




人影が…





人(ブラック)  人(ブラック)





1つは、穂高。










その後ろに
もぉ1つの影…






穂高より、ほんのちょっぴり背が高くてあせる









ひょろっと手足が長くてあせる








頭をツンツンにしてあせる







小脇にボールを抱えてる…








久しぶりに見た…









あれは…







間違い無い・・・







良ちゃんだよ…




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打ち上げの帰り道。



himeは奈月と一緒に歩いていました。





hime:『M先輩の妊娠の噂、知ってたの?』




奈月:『…う…ん。』




歯切れの悪い返事…



奈月:『ちょっと前に女バス内で噂になってさ…



私…



てっきり、先輩は良君と付き合ってると思ってたから…


himeの耳に入れちゃいけないと思って…』






奈月なりの優しさなのでしょうか?



毛先を指でクルクルとねじりながら、ちょっとバツが悪そうな顔をして奈月は、続けます。


『だから、カラコ先輩が、その話を始めた時、どぉしようかと思ったよ…



頭の中が真っ白になっちゃってさ…




まさか、よっしぃー先輩が出てくるとは…』





さすがの奈月も思いも寄らないよっしぃー先輩の登場に驚きを隠せず、

それと同時にM先輩に対して怒りを覚えたようです。



『ったく…(`ε´)むかっむかっ


こんなに嘘つきとは思わなかったねパンチ!

誰が本命なんだろ…』





もしかして・・・

良ちゃんは二股かけられてるの…?





それまで考えもしなかったhimeもおバカですが、

M先輩とよっしぃー先輩が付き合ってる=良ちゃんはM先輩と付き合ってない!

と、勝手に信じ混んでいました。。。


奈月の言葉で気付いてしまったのです…。


その式が成り立たないこともあるということを・・・あせる






hime:『M先輩は、誰とクリスマスクリスマスツリー過ごすのかな…?』




今日は12月23日(祝)旗日




そぉ…



明日はクリスマスイブ…



明日、誰かと一緒に過ごせば、きっとその人が本命…?




M先輩は誰と過ごすのか…




奈月も同じことを考えていたようデス…(^_^;)




奈月:『明日、よっしぃー先輩、部活来るかな?』




明日は、午後から5時過ぎまで練習があります。



彼女や彼氏のいる部員、特に先輩達は、練習自体来なかったり、来ても、その後デートする人がほとんど。


部員の約半分はフリーなので、フリーな者はフリーな者同士遊びに行くのが恒例?でした。



つまり、欠席orそそくさと帰ったら、ラブラブ恋愛中ドキドキの証なのでした。



奈月の目が瞬く間に悪戯っ娘の目に変わっていきました。



そして、おもむろにピッチ携帯を取り出し、誰かに電話。



奈月:『もしも~し
     お願いがあるの~

     明日から冬期講習始まるでしょ?
     明日の良君の行動、見張っておいてっ!!(`ε´)』



それは有無を言わせない、

えぇ~何と言いますか…
女王様のような言い方でした…
(奈月様ゴメンナサイ…)


どぉやら、電話の相手は穂高。
穂高に良ちゃんの行動を監視?させるつもりのようです…


完全にGameを楽しみ始めた奈月姫

(って言うより、やっぱ、女王様と言う響きが似合っていると思いますが…)を

止めることは不可能のようでした…






┐('~`;)┌