メグとジョーが通うVn教室はスズキメソードという幼児教室を兼ねた音楽教室です。


バイオリンメーカー スズキバイオリンの創始者の息子でもあった鈴木慎一先生は、

ドイツ留学した際には、縁が繋がってあのアインシュタインに後見をして貰ったとか・・・


「どの子も育つ 育て方しだい」

をスローガンに掲げ、子供の才能は周りの大人の導き方次第。

誰でも天才になれる素質があるのだ、という温かい目で見守る指導方法です。



これは終始徹底され、レッスンの時にも子どものやる気の芽を潰さないように、

きめ細かな配慮と、穏やかな空気と先生の忍耐(笑)と

親への的確な指示が飛びます。



子どもを客観的に継続的に見守って貰えるのは、親にとってもありがたいです。

つい手厳しくなりがちですが、誉めて頂くとそうかもう少し評価してあげないとね、

と反省する事も多いです。




さて、スズキメソードでは、全ての能力を育てるのに

必要な記憶力の養成のための教材として

一茶の俳句を取り上げていますが、


これは、五・七・五という幼児に覚えやすいリズムを持った俳句で

記憶の能力を高めるとともに、

四季の暮らしが綴られた一茶の童心あふれる俳句に親しむことで、

幼児の心を豊かに養い育てるねらいがあります。
とのこと。

これで日本人の心が育ってくれると良いな。
四季折々が美しい日本のエッセンスがいっぱいつまったかるたです♪

100番目

   こう生きて いるも不思議ぞ 花の陰

まで楽しみながら覚えたいと思います。

メグは昨年夏休み前に百句全部覚えました。

今、ジョーが61番迄覚えたところです。


ユダヤ人が頭が良いのは、小さい頃からラテン語で聖書を

学ぶからだという説を聞いた事があります。


小さい頃に良質の古典に触れる事は、

その後の国語力のベースになると思われます。


そういえば、家庭保育園でも論語のCDがありますね。

どうも、あの偉そうなオジサンの語調が気に入らないのですが、

ベビちゃんにもそろそろ聞かせてあげないとですね。



1 猫の子の ちょいと押さえる 木の葉かな
2 蕗の葉に 飛んでひっくり 蛙かな
3 草の葉に かくれんぼする 蛙かな
4 日本は 這入口から 桜かな     はいりくち
5 ぶらんこや 桜の花を 持ちながら


6 雪とけて 村いっぱいの 子どもかな
7 初雪や 一二三四 五六人       ごろくにん
8 やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
9 大仏の 鼻から出たる つばめかな
10 鶯や ちょっと来るにも 親子連れ


11 春雨や 猫に踊りを 教える子
12 口あけて 親待つ鳥や 秋の雨
13 這え笑え 二つになるぞ 今朝からは
14 渋柿と 鳥も知って 通りけり     からす
15 柿の木で あえと答える 小僧かな


16 やれ打つな 蝿が手をすり 足をする
17 朝顔の 数える程に なりにけり
18 夜の雪 黙って通る 人もあり
19 うまそうな 雪がふわり ふわりかな   ふうわり
20 紫の 袖にちりけり 春の雪



21 三日月や ふわりと梅に 鶯が
22 わんぱくや 縛られながら 呼ぶ蛍
23 春風や 牛に引かれて 善光寺
24 大井川 見えてそれから 雲雀かな    ひばり
25 ゆうぜんと して山を見る 蛙かな


26 大蛍 ゆらりゆらりと 通りけり     おおぼたる
27 子を負うて 川越す猿や 一しぐれ
28 年とえば 片手出す子や 衣更      ころもがえ
29 鶯が ちょいと隣の ついでかな
30 馬の子や 横にくわえし 草の花



31 雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る
32 団栗の 寝んねんころり ころりかな    どんぐり
33 名月を 取ってくれろと 泣く子かな
34 木曽山に 流れ入りけり 天の川
35 茶の花に かくれんぼする 雀かな


36 我と来て 遊べや親の ない雀
37 春雨や 雀口あく 膳の先
38 梅咲けど 鶯なけど 一人かな
39 のみの跡 数えながらに 添え乳かな    そえぢかな
40 うつくしや 障子の穴の 天の川



41 菜の花や かすみの裾に 少しずつ
42 ちょんぼりと 富士の小脇の 柳かな
43 涼しさに ぶらぶら下がる 毛虫かな
44 足元へ いつ来たりしよ かたつむり
45 霜がれや 米くれろとて 鳴く雀


46 雪とける 解けると鳩の 鳴く木かな
47 おらが世や そこらの草も 餅になる
48 たのもしや てんつるてんの 初袷
49 つく羽根に 転びながらに 一つかな
50 信濃路や 山の上にも田植笠



51 本町を ぶらりぶらりと 蛍かな     ほんまち
52 大の字に 寝て涼しさよ 淋しさよ
53 すす払い 藪の雀の 寝所まで      ねどこまで
54 松影や ござ一枚の 夏座敷       まつかげや
55 身の上の 鐘と知りつつ 夕涼み


56 じっとして 馬にかがるる 蛙かな
57 寝返りを するぞそこのけ きりぎりす
58 秋風に 歩いて逃げる 蛍かな
59 蕗の葉に ぽんと穴あく 暑さかな
60 昼飯を ぶらさげて居る かかしかな


61 母馬が 番して呑ます 清水かな
62 浮き草や 浮世の風の いうなりに
63 むさし野や 水溜りの 富士の山
64 寝た犬に ふわとかぶさる 一葉かな
65 秋風や むしりたがりし 赤い花    あきかぜ


66 牛の子の 顔をつんだす 椿かな
67 庭の蝶 子が這えば飛び 這えばとぶ   はえばとび
68 大根引き 大根で道を 教えけり     だいこでみちをおしえけり
69 よし切りや 一本竹の てっぺんに    
70 さあござれ ここまでござれ 雀の子



71 茸がりの から手でもどる 騒ぎかな   たけがりの
72 はなやかに 朝日のかかる 野菊かな
73 日の暮れに 凧の揃うや 町の空
74 ふるさとや 餅につき込む 春の雪
75 雪ちらり ちらり見事な 月夜かな


76 手に足に おきどころなき 暑さかな
77 暑き夜や 子に踏ませたる 足のうら
78 のどけさや 浅間のけぶり 昼の月
79 睦まじき ふた親持ちし 雀かな
80 浮世とて あんな小鳥も 巣を作る



81 桐の木や てきぱき散って つんと立つ
82 秋の夜や 窓の子穴が 笛を吹く
83 名月や 膳に這いよる 子があれば
84 石仏 誰が持たせし 草の花
85 梅の木の 心静かに 青葉かな


86 六十年 踊る夜もなく 過しけり
87 ともかくも あなだ任せの 年の暮れ
88 焚くほどは 風がくれたる 落葉かな
89 このように 枯れてもさわぐ すすきかな
90 朝霜や しかも子どもの お花売り



91 投げ出した 足の先なり 雲の峰
92 五月雨や 肩など叩く 火吹竹   さみだれや
93 露の世は 露の世ながら さりながら
94 霰ちれ くくり枕を 負う子供
95 吹きやられ 吹きやられたる こ蝶かな


96 頬べたに 当などしたる まくわかな
97 めでたさも 中位なり おらが春     ちゅうくらい
98 小さい子が 草背負けり 五月雨
99 うす壁に ずんづと寒が 入りにけり    さむさが
100こう生きて いるも不思議ぞ 花の陰