2021年初版。17年振りの理瀬シリーズ。
御無沙汰しております。
子ども達もすっかり大きくなり子育て終了間近です。
ここ2、3年はかなり自由時間が増えました。
先日は友人とアンコールワットの旅も行ってきました。
その旅行記を書く前に密林の遺跡繋がりで読もうと思った恩田陸さんの『上と外』を探していて手に取った本のブックログをば掲載いたします。
ここで、一旦理瀬シリーズを発行順に振り返る。
『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』『黒と茶の幻想』『黄昏の百合の骨』『図書室の海』『朝日のようにさわやかに』「麦の海に浮かぶ檻」/『謎の館へようこそ 黒』 所収『薔薇のなかの蛇』
社会人になった頃、恩田陸・森博嗣・小野不由美を貪るように読んでいた。恩田陸の数々のシリーズの源泉とも言える『三月は深き紅の淵を』では楽曲のイメージビデオのような印象を残した短辺がその後壮大な物語に展開していく様は圧巻である。
さて、今回の舞台はイギリス。留学中のリセは学友のアリスにブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。
雨の夜。漆黒の闇。蝋燭が似合うような歴史ある洋館で繰り広げられるサスペンス。ホラー感満載でドキドキしながら読み進める。途中解説が欲しくなり検索したくなるが、出来たら最後まで読んでから調べることをお勧めします。
久々に恩田ワールドに浸れて楽しめました。
余談ではあるが、20代の頃に『黒と茶の幻想』を読んで、自分も屋久島のリゾートホテルに滞在して読書に耽りたいと思っていたが、あっという間に登場人物達の40代を通過していた事に驚きを禁じ得ない。
そもそも、アンコールワット旅行の前に『上と外』を再読しようとして手に取った本である。
適度に旅心も刺激してくれ、人生のお供に恩田さんですね。




