菅原文太さんと「それいゆ」
この写真は1957年の「それいゆ」2月号の一ページ。
写っている男性モデルは、あの菅原文太さんです。
当時はまだ、男性モデルという職業が
今のようには確立しておらず、
「それいゆ」や「ジュニアそれいゆ」のファッションページでも
歌手や俳優さんがモデルを務めていることが多かったのです。
中原淳一は、
「男性モデルという職業が将来必ず必要になる」と、
男性だけのモデルクラブの設立を推奨し、
やはり「それいゆ」にモデル出演していた旗昭二さんによって、
1957年に、日本で初めての
男性だけのモデルエージェンシー、SOSが誕生しました。
その第一期生の中にいたのが、菅原文太さんや岡田真澄さん。
「それいゆ」誌面にもよく登場されています。
正しいしぐさを身につけることが美しさにつながること。
それが淳一さんの教えだったそうです。
それは「正しいということが美しいということ」につながるのです。
今夜10時より、BS-TBSで放映される番組
「関口宏の人生の詩」の中で、ゲストの菅原文太さんが
当時のお話をしてくださっているそうですよ♡
美しい歩き方は、
あなたを美しく見せる大きなポイント。
たとえ八頭身の美女でも、
いかにもつかれたように重たげに
足をひきずって歩いたり、
ぺたんぺたんと内またで歩いたり、
背中をまげてネコ背だったりというのでは
台なしです。
顔だけ見ていると美しいのに、
歩かせてみるとがっかりする場合もあるし、
さして美しくない人でも
足元も軽やかに歩いていると、
ステキな人だなという印象を受けるものです。
歩き方は一番矯正しやすいもので、
それは街を歩いている時に
ショーウィンドーに映った自分の姿を見ては、
なるほど、背中が曲がっているんだナ、
などと気がついたら、すぐさま
その場で改めればいいのです。
街のショーウィンドーは
あなたの歩き方をうつすための
鏡のようなものですから、
これは大いに、
しかしスマートに利用することです。
中原淳一