精神科の患者になった20年少し前
歯医者さんはそれまで行っていた小さな個人の所にそのまま通った。
何度かの引っ越しを経験しているけれど
次に住んだ所でも精神科は変わらなかった。
その家から母と同居して
母が先に歯医者さんに通って、歯医者さんは子供のように緊張すると言う母が「すごく優しいおじいちゃん先生で自分も大丈夫だったよ、今度一緒に行こう」
と言われた。
母と同じ日に2人分の予約をして行った。
ひとまず母の治療で私は問診票を書いた。
患者は私達だけで中では母が医師と和やかに会話しながら治療を受けていた。
母が終わり私の番となり中に呼ばれて
問診票を見て「躁うつ病」の文字で医師の目が変わった。
お薬手帳を求められてバッグから出した
「これだとわからないから薬の名前と内容が書いて有るのを持って来て」
治療は無かった。
そこでもう行かない選択をすれば良かったのに
薬局で出される薬の写真とかが出ている物をまた母と同じ日に持参した。
母の治療中に助手の女性からどの歯医者さんでも受ける歯磨き指導と希望していた簡単なクリーニングを受けた。
母の治療が終わり
もう何の薬を飲んでいたかわからないけれど
1つの薬に「てんかん」でも使われるとあったら医師は
「あなたてんかんなの?」や
「麻酔は使えるの?」とか聞いて来た
それまでに引っ越し前も以前の歯医者さんへ通って問題無く治療を受けていたと説明してあったのに
歯の痛む所が有るのも治療と同時にクリーニングもして欲しいのも前回の問診で書いた。
「クリーニングは今日してあげたから、もういいでしょ」
背を向けて2階の自宅らしき方へ歩いて行く
「痛みもあるんですけど」
医師はもう無言で振り向きもしない。
帰り道から何故あんな態度を取られないといけないのか悔しくて泣いた。
それまでの家より少しのどかな地域だったけれど医師でもあんな人が居るなんて。
夜勤明けのダンナさんが帰宅して話して大泣きした。
その後に役所の広報誌の中に
〈障がいの有る方へ歯医者を紹介します〉
という内容が出ていて
初めて障がいが有ると歯医者は別枠で選ぶと知った。
早速電話をかけて
今までどうしていたかを聞かれて
その歯医者の名前は出さなかったけれど担当の方が「今後のために教えてください」
と仰ったから言った。
で、私の家から通える範囲の障がいの有る人をメインに治療している所を紹介していただいた。
私に知識が無かったとはいえ、あの医師の態度は今でも許せない。私の中では人種差別と思っている。
自分で診られないのなら別を紹介すれば良い。
その後私に暴言ばかりになった母もその後その歯医者へ通い続けたのが私にはわからなかった。私なら花(娘、仮名)がそんな事をされて泣いたらもう2度と行かない。「あなたの態度で娘は大泣きした、ふざけるな!もう来ません」位言う。
精神科の患者の皆さんはどうしているのだろう?
その後また引っ越した時は最初から検索したけれど、それは体験しないとわからない事だった。
では、また(╹◡╹)