何かのきっかけでふと過去の事を思い出す事は多いけれど精神科のお世話になるようになって
私は出産したばかりの花(娘、仮名)と離れている期間が長かったのが人生で1番辛かった時期。
生後2ヶ月から3歳まで乳児院で大切に育てていただいた。
明るくて清潔で3食手作りのご飯。特に離乳食は月齢で皆それぞれに合わせて手作りなんて私には真似出来ない。
お洋服だってお下がりも有るけれど毎月予算の中で担当さんが新しい物を買って来てくれる。可愛いキャラクターとかちょっと名前の有るメーカーとか、ウチではそんな暮らしはさせられなかったな、、とプラスの部分を沢山理解している。
公営の保育園の様に収入に合わせた利用料。
赤ちゃんの頃の様子を私は長く居た保護室で亡きダンナさんがたまにプリントして持って来てくれる写真で見るのだけが楽しみだったけれど(今ならスマホで動画とか見られたのかな)お昼寝をうつ伏せ寝でしていて驚いた。
当時保育施設とかでうつ伏せ寝の事故で亡くなる赤ちゃん達がいた。
驚いたけれどダンナさんの説明で納得した。
「それだけ、ちゃんとずっと見ていてくれるんだよ」
すごく感謝しているけれど
私が最大に悔しい事
ファーストシューズを用意できなかった。
こだわらない人も居るけれど私はそれをずっととっておくのに憧れていた。
花を預けた時は私はもう入院していてダンナさんがどんな説明を受けたかわからない。
私達の認識では衣類については全て乳児院で用意するから、着せたい物は外出とか泊まりがけで帰宅した時に着せてください、もし外泊の時に着せる物が無ければ貸す事も可能。
すぐに大きくなるから、たまの外泊で服を借りられるのはどの家庭も有難いと思う。
ファーストシューズも用意してはいけないと思っていた。
花が生まれて幸せでダンナさんと「もう1人欲しいね」と話していたけれど発症してダンナさんからも「薬の影響は怖いから2人目は諦めよう」と言われていた。
諦めるのに大分時間がかかった。
たかが靴。でも花しかもう子供は望めない中で乳児院へ遊びに行って靴を履いて遊んでいるのを見るのは辛かった。
病気になったせいで、そんなちっぽけな憧れも諦めないといけない。
そして少し時が経って
担当さんと話していて「ファーストシューズ用意したかったな」と言ったら
「あれ、花ちゃんママ買って来なかったっけ?」
「え?良かったんですか?」
「大丈夫ですよ、買って来る人もたまにいる」
、、きっと誰も悪くは無い。
戻れないから悔しい。
ふと「ファーストシューズ」と耳にしたので思い出してしまった。
では、また(╹◡╹)