こんにちは!



耐震等級3の住宅を建てることには、
初期投資が必要ですが、長期的なメリットはそれをはるかに上回ります。
今回は、耐震等級3の住宅が提供する主なメリットを整理し、
それがどのように経済的な面でもプラスに働くかをみていきましょう


 

1. 安全性の向上
耐震等級3の住宅は、地震に対する最高レベルの安全性を持っています
 

*生命と財産の保護

建物が大きな地震でも倒壊せず、居住者の生命を守ります。
さらに、家財の損傷を最小限に抑えることができます。

何より倒壊しないと言うよりも、
損壊が最低限に抑えられるということが大きなメリットです

*避難所生活の回避
重大な損傷を受けた住宅に比べ、
避難所生活を余儀なくされるリスクが低くなります。
避難所生活と言うと、簡単に思われるかもしれませんが
やはり長期間になるとどんなに快適と言われても

…心と体を病んでしまいます。
これもとても大切なことです。



2. 経済的な利点
 

*長期的なコスト削減
建物が地震による損傷を受けにくくなるため、
修復コストが大幅に削減されます。
例えば、耐震等級1の住宅では損壊率が約5%に対して、
耐震等級3の住宅では0.2%未満というデータが報告されています

これは何度も言いますが、

リフォームやメンテなど地震が起きても起きなくても、
コストの低減になります

*税制メリット
耐震等級3の住宅は、
固定資産税の軽減や住宅ローン減税などの税制上のメリットがあります。
具体的には、固定資産税が5年間半額に軽減され、
住宅ローン残高の1%が13年間所得税から控除されます 



3. 資産価値の維持・向上
 

*高い再販価値
耐震性能の高い住宅は、不動産市場においても高く評価されます。
地震リスクが高い地域であれば、
耐震等級3の住宅がより高い再販価値を持つことが期待できます。

不動産業界でも、長期優良住宅や性能表示を基本とした
耐震等級3の住宅をより付加価値の高いものと認め、
高額で販売する例も増えてきています

*安心感の提供

地震に強い住宅に住むことで、家族全員が長期間安心して暮らすことができます。


 

 

4. 30歳代の夫婦にとっての意味


新しい家族を計画している30歳代の夫婦にとって、
耐震等級3の住宅は安全で経済的な住環境を提供します。
長期的な修復コストの削減や税制メリットにより、
将来の家計にもプラスの影響を与えます。

何よりも税制のメリットを含め、
長期的なランニングコストを考えると、
耐震等級3の住宅のメリットはとても大きいですね



 

次回は、「2001年以降に強化された耐震基準の変遷」について詳しく見ていきます。これらの基準がどのように進化してきたのか、その背景にある地震災害とともに掘り下げます。お楽しみに!