『ポーカー・フェイス 裏切りのカード』美術の見ごたえと切ない伏線。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年3月5日(火)
 
 
製作年 2022年
 
製作国 オーストラリア
 
言語 英語・日本語字幕
 
尺 94分 
 
公開日 2024年3月1日(金)
 
原題 Poker Face
 
レイティング G
 
配給 ナカチカピクチャーズ
 
 
スタッフ
 
監督 ラッセル・クロウ
 
脚本 ステファン・M・コーツ、ラッセル・クロウ
 
 
主なキャスト
 
ラッセル・クロウ:ジェイク
 
リアム・ヘムズワース:マイケル

RZA:ドリュー
 
エイデン・ヤング:アレックス
 
スティーヴ・バストーニ:ポール

エルサ・パタキー:ペネロペ
 
ジャック・トンプソン:シャマン・ビル
 
 
概要
 

タイムリミットは8時間。生死を賭けたラストゲーム。 復讐?それとも・・・・・・予測不能なサスペンス・スリラー


オンライン・ポーカーゲームの開発で 莫大な富を得た億万長者ジェイク (ラッセル・クロウ)。 彼は、長らく疎遠だった幼なじみを自身の邸宅に招待し、大金を懸けたポーカーゲームを開催しようと提案する。最初は昔話に花を咲かせていた参加者たちだったが、いつしか冷や汗が流れ出し、発熱と吐き気に襲われてしまう。 そこでジェイクは彼らにこう告げるのだった「毒を盛った」と。
ゲームが進むにつれて見えてくる彼らの秘密とジェイクの関係。そこに予定外の侵入者まで現れ、事態は収拾不可能なパニックに陥っていく。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
監督・主演を務めたラッセル・クロウ、
 
どんどん恰幅よくなっていっている感じですが
 
本作では結構スッキリして見えました。
 
そして、ラッセル・クロウは確かに
 
ポーカー・フェイスでの演技でした。
 
 
本編はいろいろツッコミどころがあります。
 
それでも、コロナ禍での撮影、
 
その他、製作の裏側を考えたり、
 
観終わってから改めて思い返すと
 
序盤の伏線が生かされた切ない死生観などがあり
 

よかったのではないでしょうか。

 
当初、アメリカのマイアミから
 
ラッセル・クロウの地元の
 
オーストラリアのシドニーへ移したという
 
舞台の美しい風景や、
 
豪華な邸宅も素敵でした。
 
アボリジナルアートの話題が出たのも、
 
舞台を移したことが生かされた要素かと。
 
 
ラッセル・クロウ演じるジェイクが、
 
邸宅に幼なじみを集めた目的がわからないまま、
 
不穏な空気がずっと流れます。
 
次第に幼なじみの闇が暴かれていきます。
 
『セブン』を想起させられたのですが、
 
そうではなく、「?」となるシーンも。
 
ただ、ラストではこれらが
 
生かされていたのでよかったです。
 
 
セザンヌの絵画を所有するほどの
 
大富豪であるジェイクの邸宅に
 
異様に絵画に詳しい絵画泥棒が登場し、
 
展開がポーカーから
 
泥棒との対決へと変わっていきます。
 
他にも、家族の問題とか、
 
いろんな要素が盛りだくさんの内容なので、
 
鑑賞中はちょっと混乱したり、
 
ポーカーシーンをもっと見せてほしい、とか
 
思ところはありましたが、
 
改めて冷静に考えると先の読めない展開が、
 
なかなかおもしろかったような気がします。
 
 
リアム・ヘムズワース、
 
彼の兄のクリス・ヘムズワースの妻の
 
エルサ・パタキー、RZAなど、
 
ラッセル・クロウと懇意なキャスト陣が
 
登場したのも見どころでした。
 
 
ジェイクの邸宅の
 
パニックルーム的な仕掛けや調度品、
 
ある人物が描いてコンテストに出品された
 
ジェイクの肖像画など、
 
美術にも力が入っていました。