『ワース 命の値段』 | himawari's diary

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映画、美術館、読書、おいしいものなどで楽しく過ごす日々

 

 

鑑賞日 2023年2月26日(日)

 

 

製作年 2019年

 

製作国 アメリカ

 

言語 英語 日本語字幕

 

尺 118分 

 

公開日 2023年2月23日(木・祝)

 

原題 WORTH

 

レイティング G

 

配給 ロングライド

 

 

スタッフ

 

監督 サラ・コランジェロ

 

脚本 マックス・ボレンスタイン

 

 

主なキャスト

 

マイケル・キートン:ケン・ファインバーグ

 

スタンリー・トゥッチ:チャールズ・ウルフ

 

エイミー・ライアン:カミール・バイロス

 

テイト・ドノバン:リー・クイン

 

 

概要

 

2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生した。未曾有の大惨事の余波が広がる同月22日、政府は、被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを立ち上げる。プログラムを束ねる特別管理人の重職に就いたのは、ワシントンD.C.の弁護士ケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)。調停のプロを自認するファインバーグは、独自の計算式に則って補償金額を算出する方針を打ち出すが、彼が率いるチームはさまざまな事情を抱える被害者遺族の喪失感や悲しみに接するうちに、いくつもの矛盾にぶち当たる。被害者遺族の対象者のうち80%の賛同を得ることを目標とするチームの作業は停滞する一方、プログラム反対派の活動は勢いづいていく。プログラム申請の最終期限、2003年12月22日が刻一刻と迫るなか、苦境に立たされたファインバーグが下した大きな決断とは……。

(引用元:公式サイト)

 

 

感想

 

実話を映画化した社会派ドラマですが、

 

弁護士のケンを演じたマイケル・キートンが

 

はまり役で味わい深かったです。

 

疲れてぐったりする姿には悲哀を感じ、

 

お休みで家族とボードゲームを

 

囲んでいる最中も心ここにあらずで

 

考え込んでいる表情が印象的でした。

 

ケンと冷静に理論的に向き合う、

 

チャールズを演じたスタンリー・トゥッチも

 

いい雰囲気でした。

 

 

全編に渡り被害者遺族の話が多いので

 

胸が痛くなります。

 

計算では割り切れない命の重さを

 

どうまとめていくのか、

 

矛盾することばかりです。

 

 

ケンは最初からプロボノとして

 

みんなを救済しようとするのですが、

 

次第に計算だけでは収まらないこと、

 

本当にやるべきことに気づき、

 

チャールズが言うところの

 

「裁量」を使うことにします。

 

補償金申請の期限が迫ってくる中、

 

全員の話を聞こうと動き始めることに

 

ホッとしました。

 

 

ストーリー展開としては

 

ほぼ想像通りですが、

 

やはり感動し、ウルっとしました。

 

 

しかし、どんなに補償金を積まれても

 

被害者が戻ってくるわけではないので、

 

そこはどう考えても辛いことですね。

 

 

ケンはその後も銃乱射事件などの対応を

 

担当したそうですが、

 

このような難しいケースに関わり続けたこと、

 

本当に尊敬します。