『秘密への招待状』 | himawari's diary

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製作年 2019年

製作国 アメリカ

尺 112分

配給 キノフィルムズ

劇場公開日 2021年2月12日

レイティング G


スタッフ 

監督 バート・フレインドリッチ

原題 After the Wedding 


主なキャスト

ジュリアン・ムーア:テレサ

ミシェル・ウィリアムズ:イザベル

ビリー・クラダップ:オスカー

アビー・クイン:グレイス



概要

マッツミケルセン主演。2006年のデンマーク映画

『アフター・ウェディング』の

ハリウッドリメイク版。

主演が男性から女性へと変更されている。



インドの孤児院で

救済活動をしているイザベルに、

ニューヨークの会社経営者で資産家の

テレサから多額の寄付の申し出がくる。

寄付の条件はイザベルがニューヨークに行き

テレサに会うこと。

仕方なくニューヨークに行ったイザベルは

テレサの娘の結婚式に出席させられる。

そこにいたテレサの夫はイザベルの

元恋人オスカーだった。

しかも、新婦のグレイスはオスカーと

イザベルの間にできた娘だということが

発覚する…



感想

オリジナル版を観ていると、

だいたいのストーリーが分かるので

驚きは少ないです。

それよりも親子関係や家族関係について

考えさせられ、

切なさをたくさん感じる作品でした。



イザベルとグレイスの実の母娘は

過去にあったことはさておき、

磁石のように引きつけられます。

グレイスはもちろん、育ての母の

テレサのことも深く愛しています。

理屈ではどうにもならない感情が切ないです。


テレサがイザベルをニューヨークに

呼んだのは計画的だったわけですが

これは段取りするのもつらかっただろうという

理由があります。

見方によれば、テレサはお金でイザベルを

操っているようにも感じるのが

余計に切ないです。



イザベルはインドに心を残したまま

ニューヨークに住むことを決意します。

インドに一時帰国したイザベルは

息子同然の子にニューヨークで一緒に

暮らさないかと、誘います。 

しかし、

「ここが家だし、友達と会えなくなるから」

と断られてしまいます。

子供が親離れする瞬間を見たような

切なさを感じました。




どんな選択肢を突きつけられても

最後に決断するのは自分自身であること、

というのを改めて感じる作品でもありました。



マッツ・ミケルセンのオリジナル版も

また観たくなりました。