ブラッド・ファーザー | himawari's diary

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映画、美術館、読書、おいしいものなどで楽しく過ごす日々

「ブラッド・ファーザー」





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メル・ギブソン主演作品


メル・ギブソンと言えば先日観た監督作品

「ハクソー・リッジ」が大変良かったです

想像以上のかなりの秀作でした



 

今作では俳優に徹しています

主演作品は久し振りに観たような気がします


こんなにあったかなぁと思うほど

顔には皺が刻まれていますが

それでもやはりカッコ良かったです





メル・ギブソンが演じるのは仮釈放中で

アル中のリハビリ中であるジョン



一時落ち込んでいたメル・ギブソン自身の

自虐ネタかと思われるものを感じました



荒野でトレーラーハウスを住処として

ひっそりと暮らしているのですが…


裏社会のトラブルに巻き込まれた娘を

助けるために全てを捨てて戦いに挑みます





メル・ギブソンのカッコ良さが

たくさん観られた作品でした



トレーラーハウスの入り口の階段に腰掛けて

カップ麺をすするシーンではそれだけで

アートなCMであるかのように感じました



ショットガンにハーレーと

過去作品へのリスペクトを大いに感じて

感動しました


髭面で吠えるシーンでは

「ローガン」を思わせるような

狂気と迫力がありました







アクションシーンはもちろんカッコ良いです

しかしフランス人の

ジャン=フランソワ・リシェが監督だと

いうのも関係あるかもしれませんが

アクションのみを推す作品ではないです


どちらかと言うとヒューマンドラマ

だというのが 前提にあると思います







ちょっと考えさせられたのは

ジョンの娘

リディア(エリン・モリアーティ)が

銃弾は 普通にお買い物をするかのように

買えたのに タバコは年齢確認ができないと

買えないというシーン

(リディアは大人びていて設定の17歳には

見えないのが少々違和感あり)

文化の違いがあるのでしょうが

難しい問題だと思います







ところで ジョンは服役中に 

ある人の罪を被っていたようです


それと刑務所内に強い人脈を持っています

(娘を助けるのにその人脈に

頼るところがあります)


上記の2点はどうしてなのかは

明らかにされません

欲を言えばその辺りを知りたかったです

しかし本編を約90分にまとめ上げ

謎の部分は想像に任せ 飽きさせずに

観せたのは上手かったと思います



メル・ギブソン以外の出演者では

ウィリアム・H・メイシー

ディエゴ・ルナ(ローグ・ワン)

マイケル・パークスなど が印象に残りました



マイケル・パークスは今年の5月に

亡くなったとのことで残念です

ご冥福をお祈り申し上げます







続編は無さそうですが

余韻を感じる素敵な終わり方でした