himawari's diary

himawari's diary

映画、美術館、読書、おいしいものなどで楽しく過ごす日々

 

 

鑑賞日 2026年1月7日(水)
 
製作年 2024年
製作国 スペイン・イギリス合作
言語 英語・スペイン語 日本語字幕
尺 112分 
公開日 2025年12月5日(金)
原題 The Penguin Lessons
レイティング G
配給 ロングライド
 
スタッフ
監督 ピーター・カッタネオ
製作総指揮 ピーター・カッタネオ、ジェフ・ポープ、スティーヴ・クーガン、トム・ミシェル、他 
原作 トム・ミシェル『人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日』
脚本 ジェフ・ポープ
 
主なキャスト
スティーヴ・クーガン:トム・ミシェル
ビョルン・グスタフソン:タピオ
ヴィヴィアン・エル・ジャバー:マリア
アルフォンシーナ・カロッチオ:ソフィア
デイヴィッド・エレロ:ディエゴ
ジョナサン・プライス:バクル校長
 
概要

本当は助けるつもりはなかったのに!?
人生を諦めた英語教師と1羽のペンギン。この偶然の出会いが、人生を大きく変える奇跡になるー
 

INTRODUCTION これは、小さな出会いが起こした、誰もが心を奪われる“ほんとうの奇跡” 人生を変えてくれたのは1羽のペンギンだった。1970年代当時のアルゼンチンの悲惨な歴史背景下、分断された国家やその授業環境に教育への情熱を失いかけていた教師と重油にまみれた瀕死のペンギンとの偶然の出会い。その奇妙な同居生活と周囲の⼈々の暮らしを笑いたっぷりに描き、愛しくて思わず笑顔になってしまう本作は、世界中の映画祭で喝采を浴び、アメリカ、ヨーロッパでスマッシュヒットを記録。愛らしい1羽のペンギンに、世界中の人々が癒され、あたたかい感動が広がっている。

監督は笑いと涙で大ヒットを記録した『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ。主役を務めたのは、『ロスト・キング 500年越しの運命』などに出演する名優スティーヴ・クーガン。『あなたを抱きしめる日まで』でクーガンと共に脚本を担当したジェフ・ポープが本作の脚本も担当。クーガンと一緒に、人生を諦めかけていた英語教師トムの繊細なキャラクターを丁寧に作り上げた。さらに、『2人のローマ教皇』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジョナサン・プライスが校長役を好演。もう一人の主人公、ペンギンのフアン・サルバドールは主に2羽のマゼランペンギンが担当した。 実話だからこそ胸に迫る、深い感動の物語が、今、世界を優しく包み込む ユーモアと優しさ、そして再生への静かな希望があふれている本作は、実在の教師トム・ミッシェルが、自らの体験を綴った回顧録に基づいて描かれた。原作「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)は、世界22カ国で刊行されベストセラーとなっている。 

 

STORY 

1976年、軍事政権下のアルゼンチン。夢を見失い、人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師・トムは、名門寄宿学校に赴任する。混乱する社会と手強い生徒たちに直面する中、旅先で出会った女性と共に、重油まみれの瀕死のペンギンを救うことに。女性にはふられ、残されたのはペンギンだけ。海に戻そうとしても不思議と彼の元に戻ってくる。こうして始まった奇妙な同居生活。「サルバトール」と名付けたそのペンギンと、不器用ながらも少しずつ心を通わせていき、本当に大切なもの ─人生の意味と、生きる喜び─ を取り戻していく。

(引用元:公式サイト)
 
感想
「汚い戦争」と呼ばれた軍事政権による弾圧、高インフレでかなりの政治的な混乱があった1976年のアルゼンチンが舞台。この年に発生した軍事クーデターは7年間も続き、約3万人もの行方不明者が出たという......。
このような時代背景と海洋汚染問題がある中での英語教師・トムとペンギンの出会い。もっと軽い動物物語かと思いきや、かなり重い社会派の問題がベースになっているので胸が痛むシーンも。
 
それでも、どんな時代であってもペンギンがかわいいことには変わりないですね。トムは元々ペンギン好きだったわけではなく、旅先で知り合った女性のためにペンギンを助けたようなもの。それでもいつの間にかペンギンはトムを変化させ、家族同然になっていきます。トムだけでなく、周囲の人々みんなに良い影響を与えていき、まるで天使のよう。
このペンギンの存在のおかげで政治的背景の重さが多少和らいだようにも感じます。
 
これがフィクションだったらツッコミどころ満載と言えるかもですが「ほんとうの奇跡」だからこそ、感動的です。想像以上に心に沁みました。原作にアレンジを加えてはいるようですが、ストーリー展開は好印象です。キャスト陣は大袈裟な感じがなくて良かったし、ペンギン(演じた2羽のマゼランペンギン)も愛らしくて素晴らしかったです。
 
終盤からラストにかけてのペンギン、人々に起こる出来事は切なくもあり、ホッとすることもあり、学びもありで、複雑な感情に陥りました。
 
アルゼンチンが舞台ということで、スティーブ・クーガン演じるトムがタンゴを踊るシーンがあったり、タンゴの曲が流れるのはとっても印象的でした。モンティ・パイソンのテーマ曲『リバティ・ベル』がラジオから流れてくるのはトムの出身の英国にちなんでいるのと、シニカルな感じが良かったです。
 
エンドロールではペンギンの実際の映像(トムが撮影し、この映像を懐かしみ回顧録を書くことにしたとか)と当時の町の実際の様子が映り、かなりグッときました。

 

サムシング・エクストラ!ポスター、泥棒の逃避行

 

鑑賞日 2026年1月7日(水)
 
製作年 2024年
製作国 フランス
言語 フランス語 日本語字幕
尺 99分 
公開日 2025年12月26日(金)
原題 Un p'tit truc en plus
レイティング G
配給 東和ピクチャーズ
 
スタッフ
監督 アルテュス
製作 ピエール・フォレット、ティエリー・ウォン
脚本 アルテュス、クレマン・マルシャン、ミラン・モージェ
 
主なキャスト
アルテュス:パウロ/シルヴァン
クロヴィス・コルニアック:ラ・フレーズ/オルピ
アリス・ベライディ:アリス
マルク・リゾ:マルク
セリーヌ・グルサール:セリーヌ
アルノー・トゥパンス:アルノー
マリ・コラン:マリ
 
概要

宝石店に泥棒に入ったパウロとその父親。 警察の追跡から逃げるふたりは、ひょんなことから障がい者とその介助者になりすまし、 障がいのある若者たちのサマーキャンプに身を隠すことに。
とりどりの個性を持つ彼らとの笑顔にあふれたドタバタでにぎやかな日々は、やがてふたりの心をやさしく解きほぐしていく。
しかし、そんなゆかいな逃避行も長くは続かず……
やさしくあたたかな日々の果てに、宝石泥棒のパウロが見つけた“本当の宝物”とは――?

(引用元:公式サイト)
 
感想
オープニングで、サン=テグジュペリがよく言っていたという、「心は大切なもの」だということが紹介されます。『星の王子さま』で伝えたことですね。これだけで、もう、ハートウォーミングな作品なんだろうな、と感じられました。
 
泥棒の親子の息子・パウロが障がい者・シルヴァンと間違われたのをきっかけに、強面の父親も付き添いとしてサマーキャンプに参加します。
思いがけずの出来事なのに、この親子、障がい者施設の入所者たちと施設の職員たちに妙に気に入られてしまうという......。
入所者たちも職員たちも、みんな心が純粋なので、いつの間にか親子の本質を見透しているような感じ。キャンプでは、みんなでアウトドアや料理を楽しむ姿が微笑ましく、いつまでもこの時間が続けばいいな、と思いつつ、そうはいかないよねとハラハラもしました。
ラストにはやはり、「心は大切なもの」が感じられ、ほっこりしました。
 
ところで、本物のシルヴァンがどうなったのかが、ずっと心配でしたが、こちらもまた偶然からの楽しい出会いを楽しんでいたようで、良かったね。
 
監督・脚本・主演(息子パウロ/シルヴァン)のアルテュス、父親役のクロヴィス・コルニアック、施設の職員を演じたアリス・ベライディなどのを始めとするメインキャスト陣はとてもナチュラルで素敵でした。そして、障がい者施設の入所者たちを演じたのは、実際に障害のある11人で、オーディションで選ばれたそう。メインキャスト陣に引けを取らぬナチュラルさ、個性的でやさしくて、愉快なキャラクターなのが素晴らしいです。11人に当て書きされた脚本も秀逸。
キャスト陣のファーストネームと役名が同じ人が多かったのも印象的ですね。
 
障がい者のアルノーがフランスの国民的歌手・ダリダのことが大好きで、腕にダリダのタトゥーを入れているほど。本編の挿入歌でダリダとアラン・ドロンのデュエット曲である『Paroles,Paroles(あまい囁き)』が使用されていて、歌詞の意味も含め、何ともフランスらしいというか、情緒があり、良い雰囲気でした。

展覧会名 「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」

会期 2025年3月8日(土)~2026年1月4日(日)

会場 ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo (豊洲)

鑑賞日 2025年12月12日(金)

 

ラムセス大王展、パリのグラン・パレ展示

 

概要

エジプト史上「最も偉大な王」と称されるラムセス大王(ラムセス2世)とその時代にまつわるエジプトの至宝約180点を展示する「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲)」。

 

本展はエジプト政府公認の展覧会。過去に⽇本で開催された「ツタンカーメン展」と並ぶ史上最⼤級の 展覧会であり、3000年以上前の古代エジプトのアーティファクツ・芸術品を、最⾼の状態に管理・保存 しているエジプト考古最⾼評議会特別⽀援のもと約180点展⽰します。

(引用元:公式サイト)

 

感想

古代エジプトにタイムスリップしたかのような感覚に陥り、時を忘れて没入していました。どれも美しくて迫力があり、すべてが芸術品といった感じ。

 

「雄羊の頭を配した器を捧げるスフィンクスとしてのラムセス2世像」

 

スフィンクス ラムセス2世の石像

 

力強さを象徴し、王族と密接な関係性にあったとされるライオンと人間を融合させたスフィンクス。権力と欲望を感じる。

 

 

「ブスネンセス1世の襟飾り」 

「ブスネンセス1世の胸当て付きネックレス」 

「女神イシスのハゲタカと女神ネフティスのコブラをモチーフにしたブスネンセス1世の護符」

「ブスネンセス1世の純金のブレスレット」

「ブスネンセス1世の名が刻まれた黄金の杯」

 

古代エジプトの金装飾品

 

黄金のきらびやかな美しさと大胆なデザインに目を奪われる。古代エジプト文明を豊かにした金の価値がここに。

 

約180点もの展示があるだけに、見どころ満載。

 

ところで、ラムセス大王は当時としてはかなりの長寿で、90歳くらいまで生きたそう。多妻で子どもは100人以上いたとか。それでも子どもたちは全員、ラムセス大王より先に亡くなってしまったという......

戦いでの活躍や奴隷との関係性なども、権力を見せつけられると共に、切なさもたっぷり。

 

スタンダール・シンドロームに陥るほどの没入感と充実感で、いまだに余韻が続いています。