学習院初等科の試験は、例年、11月1日~5日の間に、月例の低い順に行われます。
選考に要するのは、両親の面接も含め1日であります。
1日に4つの集合時間が定められており、試験に要する時間は2時間程度(当然、同日でも後半のグループは待ち時間が長くなります)であるため、他の学校と併願する方が多い学校です。その分、倍率は高くなります。
両親面接は約5分であるため、短い時間を有効に使わなければなりません。
子どもの考査の内容については、学習院初等科はペーパーテストはなく、個別テストと集団テストが行われます。
個別テストとは、先生と子ども1人で行う学力テストのことです。
ペーパーテストがないからといっても、個別テストで聞かれる内容はペーパー対策をしていないと対応できないものになっています。
伝統的に、お話づくりと記憶の問題は毎年出題されます。
お話づくりでは、言語表現をみられています。
毎年、いろいろな形でお話づくりをすることを求められるのですが、どのような原因でこうなったという結果を意識してお話できるとよいと思います。
理科的常識(生き物、野菜・果物、季節など)が問われることもありますが、社会的常識においては毎日の積み重ねが大切です。
例えば、子どもや幼稚園の様子の絵であれば、その子どもが何を言っていそうなのかを考え、気持ちを表す言葉が出るようにいたしましょう。
もちろん、基本的な動作を表す言葉は、自然に出てくるようでなければなりません。
日常生活の躾の基本である、挨拶、謝罪や感謝の言葉を大切にしているかを問うているのだと思います。
記憶の問題では、絵の記憶、積み木の記憶、具体物の記憶など、差異の発見にも気を付けましょう。
自信をもってしっかりお答えできるまで、練習が必要です。
他には、四方からの観察、図形、回転推理などが問われることがあります。
手先の巧緻性も重要事項です。運筆、折り紙、はさみ切りは頻出です。以前は、ビーズ通し、ひも通し、ひも結び、箸もよく出題されいました。
筆記具はクーピーペンが使わることが多く、見本をみながら行います。紙を「折る」課題も、角と角が合うようになど、線対称の形を作る課題が出題されること多いです。
筆記用具を正しく持ち、筆圧に気を付け、丁寧に行うことが最も重要なポイントとなります。
なぞる、塗る(描く)、切る、結ぶ、畳むという作業は、日常生活の基本動作として、毎日の生活の中にあるものからも意識して行うとよいでしょう。
ペーパーテストを行わない学校では、日常生活をきちんと送ってきたか、学校生活で扱う筆記用具をしっかり使える子どもであるかということをチェックしているのでしょう。
速く雑に行うことなく、丁寧に、姿勢よく課題に取り組む姿勢もみられています。
集団テストは、指示運動と行動観察です。
いずれも細かい指示があり、集団の中で、その指示を守ることができるかがポイントです。集中してお話を聞くように、常に心がけましょう。
運動は、スキップ、ケンケン、ケンパー、ギャロップ、バランス、平均台、ボール、的あて、指示されたポーズをとることなど。模倣体操や、音楽に合わせて動くことが求められこともあります。珍しく、クモ歩き(仰向きになって腰を浮かせ、手足のみで体を支えて移動するもの。クマ歩きの裏バージョンといったイメージでしょうか)というのが出された年度もありました。
行動観察では、どのようなご家庭に育てられてきたか、幼稚園・保育園での社会性の発達を見るために、時間をかけて活動を見られることになります。
個人の能力が高くても、お友だちと一緒に場をわきまえながら、一緒に活動することができなければ、合格をいただけないことになります。また、静かに待つことができる子も求められています。
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