ダイエット×年上男子
誰にでも優しくて、頼れる先輩に出会い、恋をした。
もともと太りやすい体質で、好きなご飯も減らして、我慢して。
でも周りの女性たちはきれいで痩せていて、
食事を減らしてもあの人たちみたいになれない。
そう思いながら、いつものようにサラダだけ食べていた。
「あと5kg痩せたら、先輩に告白する」
、、、その言葉を秘めながら。
...⭐︎
目を覚ますと、目の前には岩田さんがいた。
「え、、」
『大丈夫?』
やっと状況がわかり、急いで起き上がる。
「すみません、私、、」
『急に倒れたから、びっくりした』
「、、すみません、」
『顔色悪いけど、大丈夫?病院とか、、』
「平気です、、」
『でも、、』
「ご飯抜いてるだけなので、、」
『なんでそんなことするの?』
「好きな人がいて。隣にいたいからもっと痩せないと、そのっ」
『〇〇ちゃんは、十分素敵なんだよ?』
「え、、」
『いつも美味しそうにご飯食べてるのみると、幸せな気持ちになる』
「見てたんですか、、」
『〇〇ちゃんと一緒にたくさんご飯行きたいし、
隣で美味しそうに食べてるの見たいし、、
だからそういうことされると困る』
「もしかして、、気づいてます?」
『ん?』
「私の気持ち、、」
『だって、視線感じてたから、もしかしたらって笑』
「、、、バレバレだったんですね」
『だからさ、、お願い』
「え?」
『もうこんな無茶しないで。』
「でも、、」
『たくさん色んなところ歩いて、美味しいもの食べて、
また歩けばいいでしょ?』
「私太りやすいし、隣に居たら不釣り合いですし、、」
『好きな人ならそんなの気にしないかな』
「え?」
『俺も、〇〇ちゃんが好きだから』
告白するために、ダイエットもして頑張ってたのに
先輩の前で倒れて、それに今告白されてる。
『〇〇ちゃん?大丈夫?』
「えっ、あ、、えっと頭追いついてなくて、、」
『もう、なにそれ笑』
「すみません笑」
『笑うとかわいいんだから、もう無理禁止ね?』
「っ//」
優しい笑顔で頭をそっと撫でられる。
「だ、、めですっ//」
『え?』
「反則、、です//」
『え、どういうこと笑?』
「先輩がカッコ良すぎてそんなことされたら、もっと、すっ、、」
『ん笑?』
「好きになっちゃうじゃないですかっっ!!」
『〇〇ちゃん声大きい笑』
「あっ//」
くすくすと笑われて、もう隠れられるなら隠れたい、、。
『行こう』
「え?」
手を取られ、その場を後にする。
...⭐︎
誰も居ない会議室に連れて行かれる。
「岩田さんっ、あのっ、、」
『すげー嬉しかった』
「えっ、、」
『〇〇、、』
初めて呼び捨てで呼ばれて驚く私にそっとキスをする岩田さん。
「んっ、、」
優しく甘く、、蕩けてしまうほどの長いキス。
『〇〇、、』
「は、はい、、」
『もうダイエットも禁止ね?』
「え、、」
『俺はどんな〇〇も好きだから。
容姿だけで好きになったわけじゃないし』
その言葉に救われた気持ちになった。
『今夜、予定ある?』
「え?ないですけど、、」
『デートしよう?初デート』
「いいんですか?」
『もちろんっ、美味しいご飯食べに行こう!』
「はいっ!」
無理なダイエットはしないと心に決めた。