「注意!椎間板が狭いと将来背骨が維持できなくなる?的確な腰痛治療が必要な理由とは」
レントゲンで「骨と骨の間、関節が狭くなっている、椎間板が薄くなっている」などと言われ、そのまま放置している方は少なくありません。
理由は、痛み止めの薬を飲んで痛みをごまかしたり、痛みになれてしまったり、このくらいの痛みは当たり前という感覚など様々です。
何も手当てを受けずに、放置していたり、マッサージやハリを受けたり、いつも痛み止めを飲んだりとその場の痛みをごまかしていると症状がますますと悪くなり、椎間板の機能が失われてきます。
やがて椎間板が潰れてくると骨棘といった骨のとげが出てきて、椎間板は役割がなくなっていまい骨と骨がくっついて椎間板の機能はなくなってしまいます。
その他、椎体自体がつぶれてきたりと、背骨を取り巻く状況の変化がいろいろ見られるようになってきます。
では、どうしたらよいか?椎間板は元に戻るのか?良くなるのか?予防は可能か?など疑問は多々あります。
今回は、椎間板が狭くなった原因、治療と予防法、椎間板の進行状態、治療の限界などを踏まえて解説致します。
椎間板がそもそも狭くなるには、原因があります。
今まで日常どのような生活を送ってきたかなど、そこまでの状態になった経過、既往歴が原因を考える中で参考になります。
デスクワーク、力仕事、スポーツなど屈む姿勢が多いのか、捻る姿勢があるのか、いる姿勢、座っている姿勢が多いのかなど今後の生活環境の改善も含め、
腰痛にとって原因を知ることは、治療を進めていく中で、重要なポイントになってきます。
治療は、椎間板の厚さ、年齢、症状によって応用が必要です。
アジャストメントは、通常はソフトな矯正が一般的ですが、症状によっては高度なアジャストメントを必要とすることがあります。
椎間板が栄養を与えるために特殊ベットで椎間板を広げる牽引治療を行ったりするのも一つの方法です。
予防は、椎間板の進行状態によります。
出来るだけ椎間板の状態を維持できるレベルであれば良いのですが、症状によっては、一生涯定期的なメンテナンスが必要な場合があります。
どんな状況にせよ、メンテナンスが大事なことは言うまでもありません。
いくら治療をしても、生活環境を改善していかなければ、再発を繰り返すことになります。
現在の椎間板の状態を把握するための、一つの目安がありますので是非ご自身の参考になればと思います。
腰椎の分析側面像の中では、下記のような椎間板の変化が見られます。
椎体の後方変位(ここでは腰椎のずれ)が発生することにより、椎間板の退行性変性が始まります。
椎間板の指標グレード
グレード1:椎間板が腫れる。
グレード2:後方の椎間板が薄くなる。(約6ヶ月かかって進行する。)
グレード3:椎間板がとても薄くなる。(約3年~5年かかって進行する。)
慢性的な始まり。
グレード4:椎間板全体が正常時の約3分の2位の厚みになる。
骨棘(骨のトゲ)が現れる。(約5年~8年かかって進行する。)
グレード5:椎間板全体が正常時の約3分の1の厚みになる。
慢性が進行し、治すのが非常に難しくなる。
骨棘(骨のトゲ)が進行する。(約8年~12年かかって進行する。)
グレード6:椎間板が非常に薄くなる。
椎間板の厚みは3分の2位から完全になくなった状態になる。
治すのは不可能。(約15年かかって進行する。)
医療には、限界というものが存在します。
こういったことから保存療法では改善の見込みが見られない状態が最終的に手術という選択になってしまいます。
症状が最悪の状態にならないうちにも是非早期治療早期予防を心がけていただけたら幸いです。
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