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俺がお前で。 お前が俺で。
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いったい、どっちが本物なんやろうな…。
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Reverse～scene1～
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「壱馬くん? 今日、晩御飯何にしようか」
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「紗良さん、仕事疲れてるんやない？ここんとこ残業多いやん。たまには俺作る」
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「じゃあ、壱馬くんのお好み焼きが食べたいな」
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「ええよ、じゃあ決まり。 スーパー寄ってこ」
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「ん、シュークリームも買って帰ろう？あーでもっ、エクレアも捨てがたいな」
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「ふふっ(笑)両方買うたらええやん」
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「じゃあ半分こね」
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「ん、わけわけな」
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私の手を嬉しそうにひいてくれる3つ下の彼氏。
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同じ会社の後輩。
付き合うようになって、 もうすぐ2年。
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優しくて、ちょっと頼りないとこもあるけど、それもまた年下らしくてかわいいっていうか…。
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穏やかな彼の事が好きだった。
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特別ケンカをするでもなく、のんびり流れてきた時間。
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…彼に出逢うまでは。
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いや、「もう一人」 の彼に出逢うまでは。
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…next
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少し今までとは違うお話を描きたいと思います。 設定が重たいので… 苦手な方はご遠慮下さい。
himawanco