6月半ばに対馬へ日帰りで行ってきた時の様子を。
ORC81便搭乗記の続きとなります。
対馬空港から対馬交通のバスで2時間ぐらい揺られて、
若干のバス酔いをしながらも、対馬の北にある比田勝に到着しています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240627/17/himatsubushi-zwei/06/6c/j/o1273095515456572055.jpg?caw=800)
バス停から10分ちょっと歩いて、比田勝港の国内ターミナルに到着しました。
対馬交通の比田勝側の発着点となっている国際ターミナルとは別の場所で、湾を挟んだ対岸部に位置しています。
ここからは、博多港へ向かう九州郵船の昼行便のフェリーが出ています。
逆の比田勝行きの場合は、夜行便として運航されます。
比田勝港の国内ターミナルには売店の類はないので、乗船前に食物は購入しておく必要があります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240627/17/himatsubushi-zwei/08/e0/j/o1273095515456572058.jpg?caw=800)
九州郵船の博多~比田勝航路には、「うみてらし」という
この航路専用の船が就航しているのですが、
2024年の6月6日から同月18日までの期間は、「うみてらし」がドック入りして運用から外れるため、
代船として唐津東~印通寺(壱岐)航路で運航している「ダイヤモンドいき」が、ドック配船期間に博多~比田勝航路に就航していました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240627/17/himatsubushi-zwei/1b/e9/j/o1273095515456572059.jpg?caw=800)
ダイヤモンドいきの船橋の側面部分には「唐津⇔壱岐」と書かれていますが、
「うみてらし」がドック入りして比田勝航路の代船として使われる場合は、壱岐を経由しないので
壱岐に行かないダイヤモンドいき
が爆誕します。
今回対馬に行った理由、この壱岐に行かないダイヤモンドいきに乗るのが目的の6割ぐらいを占めています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240627/17/himatsubushi-zwei/c7/fb/j/o1273095515456572062.jpg?caw=800)
対馬にいる「ダイヤモンドいき」の図。
なお、「うみてらし」の代わりに「ダイヤモンドいき」が就航している場合、
航行速力の関係で通常ダイヤよりも1時間ぐらい余計に時間がかかるため、
比田勝の出港時刻が55分前倒しに、夜行便での到着時刻は55分延着するダイヤが組まれます。
つまり、比田勝発博多行きの場合は充当される船によってダイヤが変わり、
- 「うみてらし」が比田勝16時00分発
- 「ダイヤモンドいき」が比田勝15時05分発
となります。
今回私がやったように、福岡からORC81便で対馬に来て比田勝までバス移動すると、
「ダイヤモンドいき」の乗船まであまり余裕がなかったりします。
待合室にあった、ヤマネコとタケノコの彫り物?
博多までの乗船券を購入しました。
乗船時に右の半券が回収され、下船時に残り左の半券も回収されるので、手元には残っていません。
支払いにはクレジットカードも利用でき、今流行り(?)のタッチ決済にも対応しています。
博多~比田勝航路の船内設備は、「うみてらし」も「ダイヤモンドいき」も2等しかないエコノミーな船となっています。
私が乗船した時は片道6,380円でした。
運賃は燃料油価格変動調整金のゾーンによって変わってきます。
国内ターミナルの対岸にある、比田勝港国際ターミナルに停泊している
高速船「パンスター対馬リンク」。
比田勝と釜山を約1時間で結ぶ国際航路なんだそうです。
この船の御船印もありますが、私はパスポートを持たないので、
今のところはこの船に乗る手段がありません。
港近くの公園から見た、ダイヤモンドいき。
対馬にこいつがいるの、やっぱりなんかちょっと違和感あるな?
乗船開始の時刻になったら、タラップから乗船します。
「ダイヤモンドいき」のデッキプラン。
客室は2層構造となっています。
元々、「ダイヤモンドいき」は唐津東~壱岐印通寺という1時間40分ぐらいの航路向けに建造された船なので、
船内も椅子席と雑魚寝区画が大半を占めています。
カーペットの雑魚寝区画。
枕も備えてありました。
私はこの区画の一角に陣取り、大半を寝たり横になったりして過ごしました。
壁にはコンセントもありました。
上着を掛けれるハンガーもありました。
エントランス部には、給水機と給湯器がありました。
カップ麺を持ち込めば、船内で食べれましたね。
座席区画。
恐らくリクライニングとかはしないのかと。
甲板部分には、プラスチック製の椅子だらけ。
着席定員を増やそうとしたらこうなったんやろな?
ちなみに、この日の比田勝から博多まで乗船した乗客はかなり少なかったです。
対馬から博多まで船だと、厳原から乗る人の方が多いんでしょうね。
厳原のほうだとフェリーの他にジェットフォイル「ヴィーナス」もありますし。
ダイヤモンドいきの浮き輪。
船籍は福岡。
エントランスにある、現在位置を表示するモニター。
日本語、英語のほか、ハングルでも表示してました。
船内の案内所。
ここで「ダイヤモンドいき」の御船印を買えたり、有料で毛布のレンタルをすることもできます。
階段の踊り場部分の壁。
船名の「ダイヤモンドいき」と、ダイヤモンドを模した絵が描かれています。
階段の隅っこに、恐らく多客期に使用するであろうゴザがありました。
多客期の船内はジャンボフェリーめいた光景が広がっているんでしょうか?
デッキから見えるファンネルは、ツインファンネルとなっています。
15時05分に、対馬の比田勝港を出港しました。
旋回した後、比田勝の港を出ます。
断崖の上に建物が建っていますが、どうもホテルらしいです。
あの東横インも、比田勝にあったりします。
比田勝の港を出て玄界灘へ出ました。
博多まで5時間50分の航海が始まります。
対馬、次に来る時はバイクをフェリーに車載して自走したいですね?
船内の案内所で、ダイヤモンドいきの御船印を手に入れました。
めっちゃわかりにくいですが、比田勝航路にダイヤモンドいきがドック配船で入ってる時だけに購入できるものを購入しています。
パッと見だと違いがわかりにくいですが、赤の印鑑っぽい文字の部分が
- 唐津東~印通寺航路 「唐津印通寺航路」
- 博多~比田勝航路 「博多比田勝航路」
と、それぞれ書かれているのが違いとなります。
こんなわかりにくい違いの御船印を、よくまあ用意したな・・・。
ちなみに、唐津東~印通寺航路での僚船となる「エメラルドからつ」も、同じくドック配船用の御船印があります。
こちらは博多~壱岐~対馬厳原航路で「フェリーちくし」「フェリーきずな」がドック入りした際の代船として使われているようです。
遠ざかっていく、対馬島の島影。
博多から釜山に向かう、カメリアラインの「ニューかめりあ」が遠くに見えました。
博多発釜山行きが昼行便、釜山発博多行きが夜行便で運航しているようです。
対馬を離れて暫くすると、電波が届かなくなって圏外海域を航行するので、
予め用意しておいたアマゾンプライムで映画を観たりしました。
ちょうどガンダムSEED FREEDOMが配信されたばかりだったので、それをタブレットで視聴してました。
時間は流れて19時半頃。
対馬比田勝を出港して4時間20分ぐらい経過しています。
こうして船に乗るとわかるのですが、対馬って遠いのな。
離島だしそれはそう。
真っ赤な夕焼け空の向こう側に、福岡市の離島の小呂島が見えました。
小呂島は姪浜から福岡市営渡船の船が出ているので、それに1時間ちょっと乗ると辿り着けるようです。
福岡市営渡船に御船印が実装されたら、行くかもしれません。
「ブルー・ドリーム・メロディ」という、中国あたりのクルーズ船と反航しました。
外も真っ暗になった20時台に博多湾に入り、ようやく福岡の街並みが見えてきました。
遠くに福岡ドームや福岡タワーが見えます。
福岡タワーよりもシーホークの方が目立つな?
博多港に入港しています。
ライトアップされた、博多ポートタワーが出迎えてくれます。
船を旋回させて、博多港に着岸します。
船につけられたボーディングブリッジを通って下船し、
対馬比田勝から約5時間50分で博多ふ頭に上陸しました。
到着したダイヤモンドいきは、夜行便として比田勝へ折り返していきます。
博多ふ頭からは天神や博多駅に向かう西鉄バスが出ている・・・のですが、
比田勝からの船からだと、天神方面に向かうバスは1時間以上の待ちとなります。
さすがに1時間も待ちたくないので、博多駅に向かうバスに乗りました。
バス運賃をケチるために呉服町で下車して地下鉄に乗り換えて、福岡空港駅に戻ってきました。
その後は駐輪場に止めていたバイクを回収して、運転して帰路に就きました。